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アガリアレプトの飼い狼  作者: テープコーン
第4章 能力制御の訓練
103/139

4-1

 


魔王様に会議の結果を伝えに行った結果、ナナシの初任務が決まった。


つまり、俺の仕事が更に増えたという事である。



「・・・さて、お前の初仕事が決まったワケだが・・・その前に、ナナシにはやって貰わないとならんことがある」


「 ? 」


「悪魔になった時に習得したであろう、お前の悪魔としての能力制御だ」



何時もは誰かしらが居る訓練場を貸し切り、俺はナナシと二人だけで対峙する。



「いいか、俺はコレからお前のその指輪の封印を解く。封印を解くが、先ずナナシはそのまま人型を保て・・・」



出来るか?と彼女の顔を覗き込めば、ナナシはペタンと耳と尻尾を下に下げた。


つまり、自信が無いのだろう。



「・・・大丈夫だ。失敗してもいい。俺は怒らない」



そっとナナシの頭を撫でて言い聞かせる。


失敗しても俺は怒ったりしないと。


 

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