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プロローグ
文章が続くかどうかは皆様の反応次第です。
取り敢えず様子見でプロローグだけ
載せてみます・・・。
因みに題名の『狼』は『イヌ』と読んで下さい。
閲覧は自己責任小説、始まります。
魔王軍 悪魔6柱 第3柱 ロア・アガリアレプト。
ソレが、俺。
俺達の住む魔族の国『ティアマト』の近くには、八つの人間の国がある。
俺が生まれるよりもずっと前はその人間達と敵対していた時期もあったらしいが、今ではお互いの国を自由に行き来が出来る程度には和解していた。
ただ、一国を除いて・・・。
― 魔王城 玉座の間 ―
「・・・ごめ~ん、ロアぁ。もっかいお願ァい・・・今、なんてぇ?」
「はい。『マクスウェル』国が昨日、勇者召喚を行ったそうです」
「マジかぁ・・・俺様の聞き間違いであって欲しかったなぁ?」
大きな溜息と共に魔王様、アベル・ルシファー様は俺が渡した書類を一瞥すると放り投げ、立派な玉座の上でまるで溶けたようにズルズルと下がっていった。
彼の魔法でヒラリと俺の手元に戻ってきたソレは、俺の部下達が集めてきた人間の国の中でも『敵』である国の情報である。