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ダブり集

見たな

作者: 神村 律子

 私はとても怖がりな女。


 1人では出かけられない。


 1人でいるのも嫌。


 もちろん怖い話は苦手。


 聞きたくもないし、体験したくもない。


 友人の中には、その手の話が大好きな子もいる。


 その子達は、お化け屋敷とか、心霊スポットとか、喜び勇んで行く。


 本当は怖いくせに、強がりを言い合っている。


 私には考えられない性格だ。


 もしそんなところに行って、悪霊に取り憑かれたらどうするつもりなのだろう?


 後の事を考えない、浅はかな行為だと思う。


 怖がりな女の言い訳なのかも知れないけど。




 ふと気づくと、私1人。


 どうしよう? どうしよう?


 他のみんなは心霊スポット巡りに出かけた。


 今から追いかけるのも嫌だ。


 それにそんなところに行きたくないし。




 怖い。怖いよ。


 足がすくむ。手が震える。


 歯の根も合わないほど、口元がガタガタする。




 その時、ゴトッと物音がした。


 思わずビクンとしてしまう。


 足音? 話し声?


 誰かが近づいて来る気配がする。


 何? 何?


 私は怖くなって物陰に隠れた。


「そこに誰かいるの?」


「いるなら返事してよ」


 若い女の子達の声だ。


 すぐ後ろで聞こえた。


 私と同世代くらいだろうか?


 少しホッとする。大丈夫だ。


 私は立ち上がって振り返り、その女の子達に言った。


「見たな」

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― 新着の感想 ―
[一言] ラストがよくわかりませんでした。 この女性、実は幽霊だったというオチでしょうか。 読解力なくてすみません>< しかし神村さんはこんなにたくさんのホラー短編書かれてたんですねぇ。 ホラーの大…
2011/02/12 17:06 退会済み
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