表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

いざ異世界へ

「坂井さん。悪い顔してますよ」


もう無理ですー、みたいな表情の神様。

いいや。ここで俺は引かないよ。


「今から転生しても、中世の世界で生きてく自信は無いですよ。これだけ文明の力にどっぷり浸かってたんですから」

「うーん…。確かにそうかもしれませんけど…」


そりゃそうだ。

マンガやアニメじゃないんだからホイホイと異世界に行けないよ。

トイレにウォシュレットがない、風呂もないなんて俺には耐えられません!


「最低限、衣食住はなんとかして下さい」

「めんどくさいですねー」


いや、この要求は飲んでもらう。

ハードな交渉の末、勝ち取った要求が以下になった。



1.実家をそのまま転移させること

2.家の設備が劣化せず、不自由なく使用できること

3.インターネットや通販ができること

4.実家の存在を隠蔽できること



さすがに異世界からの情報発信はNGになったが、そもそもSNSはやってないので問題なし。

隠蔽に関しては魔法を実家に付与するようで、俺が許可した場合のみ実家の敷地内に入れるそうだ。

しかも人間だけでなく、野生動物なんかも対象らしい。

便利だなー魔法。


通販に関しては神様パワーによって商品が家の玄関に届く仕組みだ。

ただ、通販にはちょっとした制約がついた。


「通販ですが、異世界で稼いだお金を日本円換算で購入できるようにします」

「えぇー!つまりニート生活はダメだということですか?」

「その通りですよ!異世界行ったのにずっと家に引きこもるつもりですか!?パツキンネーチャンは!?」

「あっ、そうでした」


こうやって色々とお膳立てしてくれたのに、家に引きこもるのは流石によろしくないな。

色々思うところはあったけど、結果いい神様だったよ。


「当たり前です。神様ですから!」


異世界行きの条件はこんなところかな。

神様、準備オッケーですよ!


「では参りましょうか。坂井さんがどんな英雄譚を紡ぐか楽しみですねぇ。行ってらっしゃい!」


神様はニコニコしながら手を降っている。

いや、俺は英雄になんかなるつもりは無いよ。

なんて言おうとした瞬間、身体が光に包み込まれた。


そして、俺こと【坂井正人】は異世界へ転生した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ