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4 父
父
いつからだろう 目が合わない
時代の流れ 記憶をたどる
私と父の 物語
おねだりする 私を見て
内緒だよと 笑いあう
どうせばれてしまうけど
これが幸せ 永遠に
始めて父に怒られた
約束守らず うつむく私
たまらず父のてのひら飛んでく
思えば これが最後だな
次第に会話が減っていく
気づくと父は単身赴任
会う回数も減っていたのに
父は遠くへ行っちゃった
つないだ手 行った場所
すべてが私の宝物
そんな父とはもう会えない
笑った顔がいまでもわかる
あなたは今でも覚えていますか
笑いあったあの日を