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2.北東訓練


お昼を過ぎたころ、今日もリアは部隊長室でユージンと共に書類をさばいていた。

室内では紙をめくる音しか聞こえない。

黙々と仕事をしていたおかげで机の上には残すところあと数枚というまで書類が減っていた。

終わりが見えてきたことに安堵し、そろそろ休憩をはさもうとユージンに声をかけたその時、大きな音を立てて扉が開く。


「部隊長!」


慌てた様子で駆け込んできたのは部下の一人であるロン一等兵であった。


「なんだ騒々しい」

「北の奴らが奇襲を……こちらに攻撃を仕掛けています!」


なんだと!と、リアは立ち上がる。


「状況を報告しろ!」

「は!現在、北司令部部隊が上空よりペイント弾のようなものを用いて東司令部を攻撃中。多人数による防御壁を展開し対応していますが、こちらは防戦一方の状態です」

「ウルフスタンの奴め、また羽虫のように飛んでこちらをおちょくっているのか」

忌々しい奴め。

「ユージン!わたしたちも出るぞ」

「はい、準備はできています」



リアたちが部隊長室を出て中庭がある廊下へと向かうと、そこにはロンの報告通り一塊になって防御壁を展開している部下たちの姿があった。その周りの建物や地面には色とりどりの塗料が付着しており、もはや視界の暴力ともいえる状態だ。

そんな状況を上空から見下ろすのは、この混乱の首謀者である北の部隊長、サイラス・ウルフスタンであった。


「お前たちの部隊長はどうした?怖気づいて隠れているのか?それなら傑作だなあ!」

「わたしが怖気づいているだと?はっ、お前なんかに恐れを抱くはずないだろう!」

チッ、来たか。


あははは!と高笑いしていたサイラスは聞こえてきた声に思わず舌打ちをする。


「お前たち待たせたな」


隊長!と口々に部下が喜びを表す。それは相手の攻撃を防ぐしかできなかった自分たちに希望の光が見えた瞬間だった。自分たちのトップであるリア・ブラックベルン部隊長は敵に回すと最恐最悪、味方にすると最強安心とは伊達に呼ばれていない。


「出たなブラックベルン!よくも俺を騙しやがって……!」

「はあ?騙す?何のことだ」

「お前が渡したあの瓶!ようやくあの視線から解放されると思って使ったらピンクから黄色に変色しただけじゃねぇか!」


絶対許さん!と息巻いているサイラスにリアは呆れたように目を向ける。


「何を言っている。結局ペンキは落ちただろう?確かに少し言葉足らずだったかもしれないが、それは人の話を最後まで聞かずに犬のように瓶を追いかけていたお前の責任だ」

少しは警戒心を持ったらどうなんだ、北の部隊長殿?


リアのにやけ顔にサイラスの空気が変わる。

サイラスの魔力に反応して周りで風が起こった。


「そうだな、お前から渡されたものを軽率に使った俺が悪かったよ……なんて言うとでも思ったか!この悪魔め!今日という今日は絶対に許さん!そこで大人しく地面でも這っていろ!」

総員、構え!


「はっ、虫のようにブンブンとうるさい奴らめ。地面の味を教えてやる」

お前たち、行くぞ!


空中では北の隊員がペイント銃を構え、地上では東の隊員が魔法を放とうと手を上げていた。




はじめに動いたのはサイラス率いる北の部隊であった。


「下方一斉発射!まずは防御壁を破壊するぞ!」


上空から狙いを定め、東の防御壁に一斉にペイント弾を撃ち込む。


「そのまま撃ち続けろ!」


その頃リア率いる東の部隊はあまりの弾撃数に防御壁から出ることができないでいた。


「隊長!このままでは!」

「……わかっている。ロン一等兵!」

「はい!」


弾が撃ち込まれる激しい音の中、呼ばれた男は隊員たちをかき分けながら隊長のもとに近づく。


「お前の目で()()()ことを教えろ」


そう言われたロンは目を一旦閉じると、しばらくしてゆっくりと目を開いた。視線を自分の隊長から北の隊員に向ける。


「銃を撃つ際に魔力を消費しているようです。それに、中位以上の風魔法の併用……北の部隊長は平気なようですが、あそこの三人は魔力調整がうまくいっていないみたいです。このままでは銃の使用はおろか、魔法による浮遊も困難になるでしょう」

おそらく隊に入ってまだ日が浅いのではないかと。


ロンが指摘した隊員は隊の後方にいた。リアが改めて確認すると、確かに周りの隊員より浮遊が落ち着かない。


「でかしたロン一等兵。これで北を崩してやる」

「ありがとうございます」

「お前たちよく聞け!これから反撃を開始する。攻撃はわたしが担当する。他の者は」

「隊長、お待ちください」


リアが部下たちに作戦の説明をしているとユージンが口を挟んできた。


「攻撃は俺にやらせてください」


その手には円盤のようなものが抱えられている。


「別にお前でもいいが……」

「これを使います」

「それ、副隊長が部隊長室から抱えてきたものですよね?一体何ですか?」


ロンの言葉にリアも頷く。


そういえば、ユージンずっとそれ持っていたな。何かに使用するのか?


そんな二人の前にユージンはその円盤のようなものを置く。その円盤の上には魔術術式がびっしりと書いてあった。——所謂魔術陣である。


「これは魔術を簡素化した石盤です」

「こ、これは!遂に完成したのか!?」

「いえ、まだ完璧なものではありませんが……」

「ちょ、ちょっと待ってください!」


興奮を隠せないリアの様子に話についていけないロンは待ったをかける。


「どういうことですか?説明してくださいよ」

「これは……」


ユージン曰く、この石盤を使用すると魔術の施行に必要な手順をある程度省くことができるらしい。それによって、今まで通常数日かけて準備していた魔術を数分足らずで行えるようになるとか。


「それって大発見じゃないですか⁉」

「その代わり求められる条件は通常よりも厳しいものになってしまった。まだ改善の余地がある」

「時間は魔術施行において最もネックな部分だ。たとえ未完成だとしても、それを短縮できるんだ。日々、ユージンが魔研に通い詰めたその努力がここに表れているんだな」


偉いぞ、とユージンの頭を撫でる。ユージンも嬉しそうにリアが撫でやすいよう腰をかがめた。


「ありがとうございます、隊長」

「さて、では攻撃は任せたぞ、ユージン。わたしはその補助をしよう。他の者は防御を続けてくれ」

「はい!」



ユージンは空を見上げた。北の攻撃のタイミングを見てここから離れるためである。

——その時が来た。

ロンが指摘した隊員が体勢を崩したのである。慌てて魔力をコントロールしているが、銃まで気が向いていないようだ。

すかさずユージンは駆け出す。狙いが少ない今しかできないだろう。

しかし、そんな人影を逃すほどサイラスは甘くない。


「のこのこと出てきたな」


照準をユージンに定める。


「まずは一匹」


バンッ、と銃口から弾が出る。それは真っ直ぐユージンへと向かう。

当たった!とサイラスが口の端をつり上げたその時、弾はユージンに当たる直前で壁のようなものにぶつかり弾けた。


な、防御壁だと!?いったい誰が?


呆然としているとサイラスのもとに熱が迫る。とっさに手を振り、起こした風で炎を消した。軌跡を辿ると地上からこちらを馬鹿にしたように見る青い目。


「クソ!ブラックベルン、お前か!」

「ふんっ、余所見をするとはうかつな奴め」


防御魔法は主に防御層と防御壁の2種類がある。防御層は魔力消費が少ない代わりに守備範囲が狭く耐久力もいささか乏しい。それと比べて防御壁は魔力消費が激しく、そのため通常複数人で形成するがその代わりに耐久力に優れ範囲も広い。よって、個人では防御層、集団では防御壁で攻撃を防ぐというのが常識である。しかし、例外が一つだけある。それは、多大な魔力消費に耐えられるだけの潜在魔力量を持つ人物の存在。

ユージンに対して防御壁を形成し着弾を防ぎ、ついでに上空のサイラスに向かって炎を飛ばした人物。

——この場において、こんな芸当ができるのは部隊長であるリアだけである。


「やはりウルフスタン君は動くものに弱いようだな。犬としての本能でも刺激されるのか?」


ほれほれー、とどこからか持ってきた縄を振りサイラスを挑発するリア。


「いつまでも俺をおちょくりやがって……!」


腹の立つ踊りを披露しながらこちらを馬鹿にするうるさい口を塞ぐため引き金を引く。



リアとサイラスの部隊長同士の争う声が聞こえる中、ユージンは確実に準備を進めていた。中庭の空がよく見える場所に移動した彼は石盤を地面に置き、太陽の方角に印を合わせる。ポケットから袋を取り出すと中に入っていたものを円盤や周囲に置いた。

姿勢を正し、目を閉じる。身体の奥からそれを引っ張り出してくる。

ユージンの魔力の高まりと比例するように彼の周りが光る。


「ん?なんだこの光は?……あいつか!」

「はっ!今更気づいてももう遅い!」


リアと言い争っていたサイラスが気づいた時には詠唱が始まっていた。



『ことわりの大地から天へと続く線。』


光がより一層激しくなり天へと伸びる。隙間から覗く紫色の目もその光に照らされ輝く。


『地上において交錯する我らが……』


魔法と異なり魔術は繊細なものであった。それは入念な準備のもとで完成する。魔道具の配置、最適な魔力量、そして……呪文。この時のユージンの最大の失敗は自分が花粉症であることを忘れていたことであった。今日のような風の強い日は余計に鼻がむずむずする。


くしゅん。


「あ、」


その瞬間、大きな爆発音が響き渡る。

ユージンが爆発した。


「ユ、ユージン!?」


まさかのことに開いた口が塞がらない。


「救護班、ユージンを連れていけ!」

「はい!」


部下に連れていかれる姿を見てリアは悔しそうに唇を噛みしめる。


「おのれ、ユージンの仇はわたしが必ず……!」

「いや、今の自滅しただけじゃん。というか今の魔術なんだよ!あいつ絶対やばいの使おうとしてたよな!?」




地上に降りてリアに詰め寄っていたサイラスと再び言い争っている中、微かに足音が聞こえた。


「なに、しているんですか……?」


怒りの感情を含んだ声と共に現れたのはこの国の宰相。

どうやら騒ぎを聞きつけ駆けつけてきたようだ。かなりお怒りの様子である。


彼の声が聞こえた瞬間、二人は口を閉じ、方向転換するとスタートダッシュを決めた。

サイラスは走る勢いのまま空に飛ぼうと風で足を浮かせた。

あともう少しで逃げ切れる!と確信した瞬間左足を掴まれ地面に叩きつけられる。

後ろから聞こえてきたサイラスのうめき声により一層足の力を強くしたリアだったが、すぐに襟を掴まれ、口から変な鳴き声をあげた後捕獲された。二人して引きずられて行った先には両方の部下たちがおろおろとこちらの様子を伺っている。


「あなた達は仕事に戻りなさい」


宰相にそう言われた隊員らは各々の部隊長を見る。リアとサイラスも頷き、解散の意思を伝えた。哀愁漂う自分らの上司に後ろ髪を引かれる思いでその場を後にする部下たち。それを見送った宰相は改めて二人に向き合う。


「なぜ逃げるのです?」

「お、追われたから」

「ふふ、追われるようなことをした自覚はありますか?」


笑顔の宰相に目をさ迷わせながら無言になる二人。

そんな中、リアは必死に考えていた。

宰相の説教は長い。このままでは解放までに数時間は正座をしなければならない。さすがの自分も足が死ぬ。宰相相手に通じるかわからないがとりあえず手を打とう。


「と、ところで、宰相殿。さっきのは追跡魔法と強化魔法の応用か?特に身体の強化魔法なんて調整が難しいのにとっさにできる宰相殿はもう隊長格クラスなのではないか?」


いやあ、さすが宰相殿。すごい、すごいぞ。と声を高くあげる。

多少顔が引き攣ってしまったがいけるか?とちらりと目をやる。宰相は相変わらず笑顔だった。


「ええ、貴方たちが頻繁に問題を起こすせいでその手の魔力操作は無詠唱でできるようになりましたよ。まさか宰相になってそのスキルが伸びるとは思っていませんでしたが、そのおかげで足が速くなりました」

「それはなによりだな」

「しばきますよ」


うっ、と何も言えなくなるリア。

おかしいな、宰相殿はにこっとしているはずなのに、後ろに般若が見える。

失敗した。褒め褒め作戦は聞かないか。それどころか余計に怒らせたような……。


「ほんとにお前は馬鹿だな。なあ、宰相殿」

「貴方も同罪ですよ、サイラス」

「なっ、もとはといえばこいつが俺たちをペンキまみれにしたのが原因だぞ」


サイラスがリアを指さして抗議するが、宰相の目は冷たい。


「それは貴方たち北司令部が東司令部にちょっかいを出すからでしょう?部隊長として後輩にあたるリアにいろいろと指導をしたくなる気持ちはわからなくもないですが、あんな言い方では誤解されるのも当然でしょう」

「そ、そんなんじゃねえよ!」

「え、そうなの?」

「な、なんだよ!」


こちらを向く青い目に体が跳ねる。気恥ずかしさと少しの期待に顔の血色がよくなる。


「先輩面してんじゃねぇよ」

「おっ、まえはー!」

「ちょっかいかけるなんて子供か?ぷぷぷ、サイラス君は一体何歳になるんですかぁ?」


——もう限界だ。この女に気づかれたのも、しかも最高にむかつく顔で馬鹿にされたのも、宰相殿に子供を見るような目で見られるのも。


「ば、馬鹿野郎ー!」


サイラスは恥ずかしさのあまり逃亡した。


「まったく、どうして素直になれないのでしょうか」

「ほんとにな」

「何言っているんですか。貴女もですよ」

「……」

「東司令部が不在の間、その任務の多くが北司令部にいくことをあなたは知っていたのでは?」

「さあ」

「北はただでさえ多くの任務を抱えています。その上、東の分までとなると休む暇もないでしょう。貴女はそんな彼らに仕事を止める口実を与えたかったのではないのですか?」


宰相の問いかけにもリアは口を閉ざし、後ろを向いた。


「まあ、やり方は少々乱暴ですが、不器用な貴女に免じて今回生じた仕事の遅れは見逃してあげます」

「じゃあ」

「はい、こちらを」


お説教コースを免れる希望から瞳を輝かせたリアだったが、振り返った瞬間、宰相からモップ渡される。


「え、許してくれたんじゃ」

「それはそれ、これはこれです。いなくなったサイラスの分までしっかり働いてくださいね」


穏やかな笑顔を見せた宰相に対して、周りの惨状を見たリアは顔を引きつらせた。


「嘘だろー!ウルフスタンあの野郎、逃げやがってー!」





派手に立ち回りすぎたため一向に掃除が終わらないリアは泣きべそをかきながら手を動かしていた。

その口からはサイラスに対する恨み節が漏れていた。


「あの野郎……」


そんな彼女に近づく一人の影。


「やあ、楽しそうなことをしているね」

「そ、その声は……!」


急いで後ろを振り向く。そこにいたのはリア独自の王宮内で会いたくない人ランキングトップ5に入るエリオット・スタントン。リアの東司令部とは反対方向にある西司令部の部隊長、その人である。

シワ一つない軍服を着て、汚れを軽やかに避けて近づいてくる。


「スタントン!?西司令部のお前がどうしてここに?」

「結構派手にやったようだね」

()()のか、いや、()()()()のか」

「ふふ、そんな怖い顔しないでよ。私はただお手伝いしようと思ってね」


リアの気持ちを汲み取ったエリオットはより一層柔らかく笑む。


「手伝うって、これをか?お前汚いの苦手だろう?」

「うん、でも掃除は得意なんだ。それに少しサイラス君が羨ましくなっちゃった。君とこんなになるまでじゃれ合えるなんて」

「これのどこが羨ましいんだか」

「ねえ、よかったら今度はうちと」

「丁重にお断りする」

「そっか……」


間髪いれない断りに寂しそうな表情を見せたエリオットだったが、リアと同様にモップを持つ。

手伝ってくれるならなんでもいい、とリアも掃除を再開した。


しばらく二人で黙々と廊下を磨いていたが、ふとリアが顔を上げるとエリオットとの距離が近くなっていることに気づく。もう少しでリアが伸ばしたモップに彼が当たるところだった。なんとなしに方向を変え、また掃除を始めると偶然か、エリオットがリアの前に来る形になってしまい、今度こそ彼にモップが当たってしまった。


「すまん、汚れてしまったな」

「ううん、いいんだ。気にしないで」


自分の汚れた箇所を見つめながらエリオットは笑う。


「そ、そうか……」

今の笑うところか?


リアは疑問に思ったが、言われた通り気にしないことにした。

大分片付いてきている。このままいくと夕方までには終わらせることができそうだと考えながら手を動かしていた。しかし、それはいきなり飛び出してきたエリオットに止められる。

また、ぶつかった。今度は明らかにリアの前に来ている。


「おい、なんでわざとわたしの前に出てきた」

「うふふ、汚れちゃった」


嬉しそうに微笑むスタントン。その後も度々リアの前に出ては衣服を汚していくスタントンにリアは疲労が溜まっていく。手伝いに来たのか邪魔しに来たのか分からない奴だとリアは思った。終わる頃には疲れ切ったリアと異様にテンションが高いスタントンがいた。


「つ、疲れた……」

「ふふ、楽しかった!」

「お前はな」

「それじゃあ、また遊んでね!」


バイバーイ、と手を振りその場を立ち去るエリオットを見送る。


「なんなんだ、あいつは……」


一人残されたリアの呟きは風に乗って消えていった。




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