4話 〜私の生まれた理由〜
『なるほど…つまり、お主は“ちきゅう”と言うところから転生したということで間違いないか?』
思いを込めて頭の中で話すと白い竜に通じるということで自分の事を全て話した。白い竜は理解したようなので私はうんと答えた。
『そうか……我らのイザコザに関係の無い者を巻き込んでしまったのか。ここに謝罪の意思を………』
律儀に頭を下げる白い竜に驚き私も頭を下げてしまった。
(イザコザって何があったの?)
『うむ、そうだな。お主には知る権利があるか。まず竜族の話をしよう。この世界の八ある種族の一つ最強種族と言われる竜種。まぁ、竜種の中にも色々あるのだが、その中の一つに我ら古龍種がおる。
古龍種は一般的な竜より強く希少でな。現在で我らを含めて七体おる。』
(我らって……私も!?)
『そうだ。お主の先代の古龍が掟を破りおってな……死んでしまったのだ。なんとも馬鹿な死に方であった………』
白い竜はどこか悲しげに遠くを見つめていた。なにか言葉をかけようか迷ったもの、私は何も言えなかった。
『普通、古龍は死ぬと肉体は還元し元の魂がまた収まるのだが、お主の魂が入ってしまった訳だ。』
(うーん、分かったような、ないような……とりあえず私は何をすればいいの?)
『そうだな、これと言ってないが。古龍の掟は守って欲しいな。内容は、
一つ、“古龍種で殺し合いはしない”
二つ、“他種と子を成すことはしない”
三つ、“無闇に生命を奪わない”以上三つを持って古龍の掟としている。これを破った時は私が直々(じきじき)に出向くからの。』
別にそこまで厳しい掟ではなかった。三つ目の“無闇に生命を奪わない”も無闇にでなければいいのだ。まぁ私は別に戦闘狂じゃないし関係ないけど。
『それと、三つ目にしてはお主はあまり気にしなくて良いぞ。』
(え? なんで?)
『そなたは死を司る闇の黒龍だ。』
(なにその厨二病をこじらせてる名前は……)
『ちゅう……なんだそれは?』
(いや、なんでもないです。)
白い竜の説明によると、今いる七体の古龍は役割の様なものを持っており、例えば海を守っているや森を守っていたりとする。その中で私は世界の調和を守る龍らしい。正確には生命の数、増えたら殺すという事。減ったら白い竜…目の前の竜が何とかしてくれるみたい。
『まぁ、他種同士で殺し合いが絶えぬからな。数を減らすに関してはあまり気にせんでよい。』
(ゆっくり暮らしてていいの?)
『あぁ、巻き込んでしまってすまなかった。』
ここまで来るのに命がけだったのは間違いなく、怖い思いをしたのは言うまでもない。しかし、こうも素直に謝られると弱い。
(異世界にワクワクしていたのは間違いないしアニメの続きが見れないのは最悪だけどアナタに他意はない訳だから許す!)
『本当にすまんな……』
『そ・の・か・わ・り! 私を強くして!』
私の言葉に白い竜は驚いたものの、「それはそうか」と納得してくれた。自分の身を守れるくらいにはならないとね!