第2話 夢の為に物件探しを始めました(3)
不動産屋のおじさんは、自身が持つ青いファイルの資料を僕へと手渡ししながら『こんな感じですよ』とでも、言いたい様子で渡してくれた。
『う~ん、どれどれ?』
僕は不動産屋のおじさんか手渡しをされた資料に対して。自身の脳裏でこんな言葉を走らせながら、大きく目を開けて──。資料へと目を通したのだ。
『フムフム、なるほど……。悪くない。月の家賃の方も余り金額的に高い訳ではない。この物件ならば実家からも近い場所だから。このまま実家暮らしを続けながら通い。商い。経営を続けることもできるから。僕が運転資金ように貯蓄をしたお金も余り手をつけることもしなくて済みそうだから。僕の将来……。若くて綺麗……。僕が経営をするお店の看板娘になってくれそうなお嬢さんが僕の許に現れた時のための、結婚資金でのけておくことも可能だ……』と。
不動産屋のおじさんから手渡されたファイルの資料に、僕は目を通しながら脳裏で思案をするのだ。
この物件ならばいけると、高評価をする。
だから不動産屋のおじさんへと。
「未だ現地へといって店舗内のまどりを直に見て確認をしていないので何とも言えませんが。現地で店舗内を見て確認をしてよければ。この物件に決めようと思います」と。