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第3話 漆黒の竜魔王レビィア (20)

「レビィアさん。もう二度とお店には来ないでください……。お願いだから……。貴女のような荒々しい女性が、家のお店にいると知れ渡ると……。家のお店には、お客さまがきていただけなるから……。悪いんだがレビィアさん……。二度とこのお店に近寄らないでくれ……。お願いだよ……」


 と、嘆願されるの。


 それも、お店の店主は?


 高貴で美しい竜魔王な私のことを化け物でも見るような、畏怖した瞳で震えながら、自身の瞳を潤ませ見詰めてくるの。


 と、なれば?


 私も『今度はちゃんと、粗相の無いように働きますから~。このまま、このお店においてください。お願いします~』と。


 お店の店主に泣きつきながら嘆願をする訳にもいかない。


 だから私は、自身の唇を開いて。


「本当に短い期間でしだが、お世話になりました~。それと? 今後自分がお店を始める時の為の良い勉強にもなりました~。本当にありがとうございます~」と。


 お店の店主にお礼を告げた。


 この国を治めるために産まれてきた筈の、竜魔王である私が、只のひ弱な亜人相手に、何度も深々と頭を下げた。


 そして~、お礼も告げたの。



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