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第3話 漆黒の竜魔王レビィア (17)
「本当に姉御は恐ろしい女性だな~。兄貴~?」
「ああ~。そうだな~?」
「兄貴~。俺たちが束になってかかっていっても勝てない者なんて、この世に存在するなんて~。俺自身知らなかったよ~」
「ああ~。儂だって~。姉御のように強い御方を見たことなど、産まれてこのかた、見たことなどない? だから姉御は、一体どの種族女性なのだろうか……?」
「う~ん、確かに? 兄貴の言う通りだよ~。お嬢は、どの種族の女性なのだろうか……?」
まあ、私が、兄貴を中心とした。ならず者風情の男達の会話を聞く耳を立て聞いていると?
こんな会話……。
まあ、竜魔王である私の武力を絶賛してはくれてはいるのですが。
この会話って?
聞きようによっては?
美しい私のことを化け物扱いにしているように聞こえるのですが?
これって? 私の気のせいなのでしょうか~?
まあ、私が自身の脳裏でこんなことを思っていると?
「もしかして~? お嬢って~? 伝説の竜姫さまだったりして~? まあ、違うとは思うけれど~?」と。