第3話 漆黒の竜魔王レビィア (9)
う~ん、でも、中には?
「アニキ~。この女ですわ~! 例の化け物のような女は~」と。
自分達の容姿を棚に上げにしながら。
次期皇女になる予定だった竜魔王の私を化け物扱いにするのですよ~。
だから私は更に憤怒──!
「誰が化け物ですか~? 先程迄は、私の容姿を妖艶で美しい女性だと~。あれ程褒め称えながら嬉しそうに~。触れ触っていた癖に~。何を今更言っているのですか~? 貴方はぁああああ~?」と。
私は町の暗闇に巣食らう。ならず者風情の男達に対して。こんな怒号を放ってやったのだ。
「ググッ~。言いたいことを言いやがって、このアマがぁあああ~」
自分の上司? 先輩? 本当の兄弟……?
まあ、この者達が、どういった間柄なのかは?
私自身も良くはわかりませんが? 取り敢えず次期皇女になる予定だった私へと不満があるようで、お店へと多々集まり。
私へとこんな荒々しい台詞を告げてきたのだ。
彼等はね~。
それに? 荒々しい台詞を私に吐くだけでは飽き足らず。
未だ不満のある顔をしているようだから。
「私に文句があるなら~。さっさと、かかってきなさいよ~! 貴方達~! こないのならば~。私の方から先に行くわよ~」