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第2話 我が家の事情……(7)
だから私はまたリムに「いい加減にしなさいよ~。リム~。このままだと、本当にお姉ちゃんは、リムのことが嫌いになるわよ~」と、諫めの言葉を告げた。
すると妹は声を大にして泣き叫ぶの──。
それこそ? この国に住む者達が驚愕するほどの大きな声で、泣き叫び始めだした。
「姉上が~。リムのことを嫌いになると言うのですよ~。母上~。だから姉上を叱ってください~。お願いします~」と。
私とお母様が、自身の両耳を押さえないといかないほどの勢いで──。声を大にして叫び、泣き始め出した。
また、こうなると妹は、手が付けられなくなる。
だからお母様は、いつも私に微笑みながら、こんな言葉を告げてくる。
「いいのよ~、レビィア~。母が町まで行って何かを購入してきますから~。貴女はリムと二人で、このお城で待っていてください~。直ぐに何かしら購入して戻ってきますから~」とね。
う~ん、でも~?
先程も私が不満を漏らした通りで。このままでは本当に、我が家の財産は底をついてしまう。