第2話 我が家の事情……(6)
う~ん、でも~。我が家の妹様は~。
「……で、でも、姉上~⁉ リムは姉上が憤怒しようがお腹が空いて仕方がないのですよ~! だって~。先程から~。リムのお腹がペコペコすぎて~。お腹の虫の音が鳴りやまない状態なのですよ~」と。
姉である私の提案は我慢できないと不満を漏らしてくるのですよ。
それも~? 自身のお腹を『グウ~、グウ~』と鳴らしながら。口とお腹で不満を告げてくる。
う~ん、でも~? 私も一度言い出したら聞かない。
だって~。私の容姿を見ればわかる通りで、『黒き竜』──。
暗黒のドラゴンの血を引く私ですから、言い出したら頑固一徹──!
「それでも~。ダメ~! ダメだと言ったらダメ~! リム~。今回は我慢をしなさい~」と。
私は再度妹に憤怒しながら諫めの言葉を荒々しく告げる。
「母上~。姉上が~。リムのことをこんなにも強く怒るのですよ~。だから叱ってください~。母上~」と。
妹は、姉の私が自身の思い通りにならないと分かると。今度は、我が家の主であるお母様へと泣きつき、嘆願を始めだした。
それも~? 姉である私を叱ってくださいとは、不届き千万な!