第1話 前置きというよりも、家を購入しました。(6)
う~ん、でもさ、僕の喜びも数日間だけの束の間の間で終わったのだよ。
だって銀行の担当者の人は僕に今度はね。
「大島様~。お金の融資の方を当銀行でさせて頂いても宜しいのですが。大島様の御両親を保証人につけて頂きたいのですが? それでも宜しいですか?」
とまた難題を告げてきたのだ。
う~ん、でも僕は、保証人の件はあると思っていたので、銀行の担当者の人へと。
「わかりました。家の両親に訊ねてみますね」
と、言葉を返した。
「そうですか~。大島様~。ではまた御連絡をいれますから~」と。
銀行の担当者の人は、僕に電話でこう告げると、受話器を切ったのだよ。
でッ、僕は、その後思案をしたのだ。
まあ、保証人の件は仕方がない。
僕が先程も告げた通りで、保証人を用意してくれませんか? と、いった銀行からの問い合わせはあるとは思っていたからね。
ということで僕は、自身のポケットからスマートフォンをとり出して、自身の実家へと電話を入れる。
「あ、あの、母さん?」
「ん? どうしたの? 新作? 急に電話なんかしてきて?」
「あ、あのさぁ~。少し話しがあるから、父さんと一緒に家へときてくれないかな?」
僕は母の問いかけに対してこのように説明をしたのだよ。
「えっ? 新作……。もしかして? 電話では話せないこと?」
すると僕の母親は、何かを察したように言葉を返してきた。
だから僕は母へと。
「う、うん、そうなんだ……。今晩父さんと家にきてくれないかな?」
と、答えたのだよ。
「う~ん、わかったわ。新作……。父さんが仕事から帰宅をしたら二人で、あんたの所に行くから……」
僕の母は電話の向こう側からこう告げると。電話を切ったのだよ。