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第5話 リムはパパのお嫁さんだよ。(3)
パパはリムの質問、問いかけに対して、怪訝しい表情で訊ねてきたのだ。
う~ん、でも? リムに『自動車のことなのか?』と、訊ねられても。リム自身が自動車って、『何?』、『何? 何?』、『何それ~?』と、言った感じだから。
そんな怪訝しい表情──。自身の眉間に皴を寄せながら訊ねられてもわからない。知らないのだから。
リムに訊ねるだけ無駄と言えば無駄になるにね。と、いうことだから。
「リムはパパに、自動車なのかな? と、訊ねられてもわからない」と。
リムはパパに胸を張り威張って告げたのだ。
「えっ? ああ、そうだよね。リムちゃん……。最初から『自動車』が何かとわかるようならば。僕にリムちゃんがわざわざ訪ねてこないよね」と。
パパは自身の頭をかきながら笑い誤魔化しながらリムへと告げ、説明をしてきたのだ。
だからリムは「うん」と、頷きながら。言葉を返したのだ。