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第4話 リムの不満……(2)
でもね、リムのパパは。優しく声をかけたリムのことを無視して、未だ自身の向かいにいる女性と嬉しそうに話しをしているのだ。
だからリムは『悔しい~』のだ。もう、それこそ? パパの向かいに座る女性を食い殺してやろうかと思うぐらい嫉妬を募らせ始めたのだ。
と、なれば?
このまま、リムはことを穏便に済まし終えるつもりはない。
そう、リムは、ドラゴン化してこの建物ごと。リムのパパを奪おうとしている女性を粉々に破壊してやるのだと血気盛んになる。
と、言うことだから。
リムは『タタタ……』と、駆け足で素早く移動──。
「あ、あの、お客様?」と。
リムの目の前にいた男性が声をかけてこようが無視──。
そのまま駆け足で、パパの背後まで移動──。
そして到着をすれば、パパと楽しそうに会話をしている女性と目が合う。
だからリムは、その女性のことを思いっきり睨みつけてやったのだ。