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第4話 リムの不満……(1)

「ふぅ~。ここだ~。ここだ~。確かここで良かったはず……」と。



 ある建物……。



 そう、リムが産まれ育って世界にはないような煌びやか建物を見上げながらリムは独り言を漏らすのだ。


 でッ、漏らし終えれば直ぐに、巨大なガラス越しから店内を『ソォ~』と、覗いてみるのだ。



〈シュ~ン!〉


 あれ? ガラスが勝手に……。




 そう、開いたのだよ。リム自身は何の魔力も使用していないのにガラスが勝手に……ッて? もしかしてこれは? ガラスでできた扉なのかな?



 またそれを誰が明けたのだろうと『フムフム』と、興味津々に見詰めるのだ。


「いらっしゃいませ。お嬢様は何かをお探しですか?」


 リムが勝手に開いたガラス製の扉のことを、自身の顎に指を当てながら、注意深く興味津々に見詰めていると。こんな声が聞こえてきたのだ。


 だからリムは、声がした方向へと視線を変えたのだ。


 するとリムの視線の先には男性……。




 それも変わった衣装……。




 と、いうか? 正装なのかな? リムのパパが未だ生きていた頃に着衣をしていた王の正装に良く似た紺色のデザインの衣装を着衣した男性ひとが、リムの持つ碧眼の火ともに映るから。


 リムは自身を指差しながら「あの~? リムに訊ねているのですか~?」と。その男性ひとに訊ねることはしない。


 だって~? その男性ひとの真後ろの位置に、リムのパパが座っている姿が見えたのだ。


 それも相変わらず、自身の後頭部へと手を当て──。大変に嬉しそうに、自身の向かいに座る女性と話しをしている様子が、リムの碧眼の瞳で確認できたので。


「パパ~。何をしているの~? 早く帰るわよ~」と。


 リムはパパへと不満のある声色で直ぐに言葉をかけたのだ。


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