第3話 パパ見つけた?
「ふふふ~。やった~。やっと見つけた~」と歓喜──。
その後は、「さてさて、どうしようかな~? リムの大事なひと……」と。自身の腕を組みながら思案をするの。
それも、リム自身の目の前にある立ち鏡──。
その中に映るあのひと……。
そう、リム達の若くして病死をした『パパ~』の転生した姿の男性になる殿方……。
その御方をね、リムの目の前にある大きな立ち鏡に魔力を注入して、時空を超えることができ──。色々な異世界を観察することが可能な鏡へと変化をさせて、長い年月……永久の時間をさ迷い続けながら。パパの転生した殿方をリムはね、探索をしたのだ。
そして、リムがやっと見つけた殿方が。今時空鏡に写っている男性なの……。
う~ん、それにしても? 本当にリムのパパに良く似た容姿の男性だね……。
まあ、リムのパパの転生者さんだから当たり前のことなのだけれど。パパの容姿を凝視すれば、するほど良く似ているから。リム自身も『フムフム』関心をしてしまう。
う~ん、それにしても? リムのパパは何をしているのだろうか?
何かしらお店……?
リム達が産まれ育ったこの世界にないような煌びやかに光り輝くお店の方へと次から次へと入店して何かを訪ねているようなのだけれど?
この時空鏡からは、距離が遠すぎるから。パパとお店の人が何を話して……。
そう、何の会話をしながら話し……だけではないね?
お店の人が若い女性だから、大変に照れ恥ずかしそう。
……じゃないみたい! パパはお店の人が若い女性だから嬉しそうに会話をしている。
それも? 大変に親密な会話をしているように見えるよ。
と、なれば?
このままだと? リムのパパがあの女性に盗られてしまうよ。
「(くそ~)」と。ちょっとはしたないかも知れないけれど。リムはこんなことを自身の心の中で思うと居ても立っても居られないから。更に鏡へと魔力を注入する事に決めた。
だからリムは詠唱を始めだすの。自身の魔力を増幅──。鏡の中へと飛び込み──。パパの許にリムはいくの。彼の浮気をとめるためにね。
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