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第1話 前置きというよりも、家を購入し店を始めてみましたが……(1)
ふぅ~」と、僕は嘆息を漏らす。だって僕のお店は今日も閉店をしているかのような、人一人いない状態……。
あっ? 僕が今椅子に座っている状態だから一人はいる状態なのだが。まあ、とにかく僕のお店は只今活気のない店内……。
そう? 暇な状態なのだよ。だから先程から僕の口からは『はぁ~』そして『ふう~』と、嘆息しか漏れてこない。
う~ん、でも? 僕自身もこのままではいけないとは思っている。
だって僕はこのお店を営業──。オープンするにいたって。わざわざ、自身が勤めていた会社……。
そう? 脱サラまでして、このお店をオープンさせたのだ。
自分自身の夢……。幼い頃からの僕の夢を叶える為にお店を始めた。両親の反対を押し切ってまでね。なのに?
先程から僕の口……。
そう? 溜息しか漏れてこない状態を傍から見ればわかる通りだ。