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エッセイ

人生の不可思議な力

作者: 久賀 広一

よく、ひと昔前のドラマなんかで、「こんな店なんて、いでられっかあ!」と実家を飛び出して、好きなことを追い求める端役や、(まれに)主人公がいましたよね。


別に死期が近いわけでもないでしょうが、最近自分はよく過去をふり返るようになって、そういったことに思いを馳せることがあります。


僕が勝手に感じているだけかもしれませんが、『スピリチュアルな力』とか、「あれ? 何この、奇跡みたいな偶然」という事態は、たいていの人が経験したことがあるんじゃないかな~と思っています。


それで、よく日頃からボンヤリしている時に、その『スピリチュアルな力』が、自分から消えた時期を如実に感じてしまったんですよね。(何言ってんだ?)


それは、僕にとっては”作家を目指すために自由な環境がほしくて、仕事を辞めてしまった時”です。


……もともと僕は、陸自(自衛隊)にいたんですけど、思い込みが激しいのと、そそっかしいので、ちょくちょくミスをしてたんですよ。


でも、時に”重大な事故につながったかもしれない”失敗も、なんか勝手に周りがカバーしてくれて事なきを得る、というか、ミスがあったことすら誰も気付かない。そういうような経験が、たびたびあったのです。


もともと、自衛隊に就職したのは当時やりたいことがなくて、親の知人に関係者がいたからで、特別な思いなどがあったわけではありません。

そして、除隊した後もいくらか条件の良い仕事の誘いが(なぜか)あって、その頃は小説を書くのに時間をきたかったから断ったのですが、結果どうなったかというと、「誘い」が来なくなったのは物理的な現象なので当たり前なんですが、何か「ラッキーに守られてる」感がなくなったな、ということなんですよね。


ときどき、「あいつは何であんなにボンクラなのに、ツキまくってる人生なんだ」という人間を見かけるんですが、僕の勝手な見解では、”自分の願望が特になく、流れに身をまかせ切ってる人”(就職、結婚など)にその傾向が強いように思えます。


…結局まあ、何が言いたいかと言えば、「旅館の二代目」とか、それなりに恵まれた立場でも、選択の自由がなく押しつけられると拒否反応で「俺は俺の好きに生きるんだ!」みたいな考えが生まれてしまいますが、自然と決められたルートに収まる(収まることができる)というのは、それだけで才能だし、”周囲に守られる”ラッキーな人生を歩めるな、と感じました。


まあ、例外はどんな場合にもありますし、思い込みに近い考えなんですが……


それでも、僕も最近はコツコツ生活を積み上げてきたせいか、「おっ、昔みたいな幸運だ」というような人間関係の流れにちょくちょく出会うようになりました。


何より、仕事を辞めて無職やフリーターになってどんなに惨めな思いをしても、一度も後悔をしたことがないから、やっぱり将来のビジョンが(自分には)見えなかった仕事には、別れを告げて良かったと思っています。


……でも、「特に何もやりたいことがない」という人が、周りのすすめる道だけで生きられるのが、本当にラッキーな人生なんだろうなあとも思えますね。


これ、自分がプロ作家になれて書いてたら、いくらか説得力があったかもしれないw


しかし、ここまでお付き合い、ありがとうございました!




こんな数奇(スピリチュアル)な話を受け止めて下さった貴方ーートテモ寛容な方ネ!!



~東南アジア系パブ=マスターより~
















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[一言] >「特に何もやりたいことがない」という人が、周りの勧める道だけで生きられるのが、本当にラッキーな人生なんだろうなあとも思えますね。 当人はそんなことも思ってなくて、むしろ「やりたいことがあ…
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