73.俺、キン肉マンも好きですよ(本文1129字記念)
狙ったわけじゃないんですが、文字数がいい肉になったのでサブタイトルを変えました。
元のサブタイトルは「俺、黙ってたほうが良かったかも」です。
いや、餅つけ、俺。
こんな時こそクールになるんだ。
そしたらポコって名案が出るはず。
以上、前回の引きの回収完了。
…苦しいのは本人が一番わかってる(泣)
それじゃ、情報を集めるか。
「フッ、そんなこと言って、実は幻の闇水晶とやらがあっても、地脈は乱れたままなんだろ?」
「馬鹿にしないでよ! ワタシが本気を出せば、地脈の乱れぐらい簡単に鎮められるんだからね!」
「悪いけど、信じられないな。お前にそんな力があるとは思えない。そもそも、お前、何者なんだよ?」
「あらやだ。アナタ、ワタシを知らないの?」
「知らないから聞いてるんだが?」
「じゃあ、よーく覚えておきなさい。ワタシはアイナ・ナナナナ、偉大なるテンジ様の代行者よ」
むう。アラクレは名前持ちだったのか。
そして名付け親のテンジってのは、初めて聞く名前だ。
フクザの他にも名付けをしてるヤツがいたのか…。
で、アラクレはそいつの命令で動いてた。
地脈を乱すこと自体が目的だったのか、それとも生き物の生命力を奪うことが目的だったのか、あるいは全然違う目的だったのか…。
とりあえず、こいつは片付けていい感じだな。
俺の見立てじゃ、アラクレの実力はアカドウのはるか上。
フクザの配下だった魔王(笑)が全員でかかっても瞬殺されるだろう。
そもそも、クモの巣と細い糸のコンボを突破できないと思う。
かく言う俺も、前世の知識がなかったらお手上げだったかもしれない。
「ふーん。じゃ、ついでに教えてもらおう。テンジって、何者だ?」
「大地に恵みと荒廃をもたらす偉大なお方よ」
「なんだそりゃ? そーゆーのはノームの仕事じゃないのか?」
「なるほど…。アナタ、ノームの息がかかった存在だったのね」
俺は言葉の選択を誤った模様。
アラクレの雰囲気が一変した。
話好きなニューカマーから怖いおニイさんにクラスチェンジ!
「それやったら、この場で消えてもらうしかないのぅ」
おぉう!
もの凄い威圧感!
ヤで始まる自由業(昭和的表現)の人だね、これは。
「焼結!」
アラクレは宇宙刑事なワードを叫んだ。
うわっちゃー、勘弁してくださいよ…。
アラクレの体に冥衣っぽい全身鎧が装着された。
その周りを赤黒い岩の破片がたくさん、アステロイドベルトみたいに漂ってる。
これって、高速で周回して防壁的な働きをするんだろうなぁ…。
さらに、クモの巣と細い糸も復活した。
うん、殺る気満々だね。
ところで、幻の闇水晶は? まさか、言ってみただけか?
まあいい。攻略法は確立してる。
俺に同じ技が二度通じると思うなよ。
「斬クロス!」
闘気の刃は細い糸を素通り。
続いてアステロイドベルトも素通り。
そして全身鎧も素通りした。
フッ、勝ったな…。
「アホやのう。見事にかかりよった」
アラクレはニヤリと笑った。
次は1111か1234ですかね?
前書きだけ少し直しました(2019/01/14)