67.俺、にわか風水師になる
主様の声、少しおこだったよね…。
俺、緊張で黎明期のポリゴンゲーみたいに角ばる。
ノーム、姿勢が良くなり顔がこわばってる。
主様の声が聞こえていないルードラは、ワケワカランって感じで俺たちを見てる。
『Gは掃除屋であり、鳥や小動物の餌なの。絶滅すると困るから、ボス格にG細胞を与えたのよ』
ぐう正論。
というか、主様に異論なんか出せる道理がない。
そして、人間時代の感覚だと受け入れがたい事実が確定。
フクザは巨大Gで、そいつがボスのGの群れがいるのかよ…。
見ただけで戦意喪失しそうだな。
『ついでだから教えておくわ。G細胞持ちは他にもいるからね』
おおう。
ダメ押しキターーーーーー!!
いやいや、なんでそんな危険物をホイホイばらまくんですかね?
あ、その方が面白そうだからですか? そうですか…。
この世界にマッドな研究者とかがいないことを祈るしかないな…。
☆
予想外のことがありすぎたけど、ノームとの会見は終わった。
思いがけず入手できたフクザの情報は、ドワーフとエルフにも共有させた。
で、俺は一つ頼まれごとを引き受けた。
それは地脈が乱れている地点の調査だ。
ノームが直接出向けば早いんだけど、それはダメって決まってる。うん、天上界がそう決めたんだ。
精霊や四聖獣クラスの存在は、行動に色々と制約がある。自由に動かれると、最悪、世界が崩壊する恐れがあるからね。
そこで、ノームは俺に頼みに来たわけ。
ゲーム的に考えると、お使いイベントのテンプレといっていい。ただ、行動範囲を広げるって意味じゃ悪くない。
元日本人の性なのか、大義名分があると安心して動けるんだよね。
なにより俺をワクテカさせるのは、近くにケンタウロスたちの居住域があるってことなんだ。
はい! ケンタウロス、メッチャ見たいです!
あわよくば友好関係を持ちたいと思ってます!
ほら、なんというか、ケンタウロスってカッコイイじゃん?
剣のビームを飛ばしたり、黄金な聖闘士なのに自前で武器持ってたり…って、それは少し違うか。
ケンタウロスたちはムラセイの外れ付近にいるそうだから、明日にでも行ってみるつもりだ。
もちろん、地脈の調査もしますよ?
この世界の地脈は、風水で地脈や龍脈と呼ばれているものと同じだ。
地脈と龍脈の違いは、静的か動的かだと思えばいい。
深く静かに流れる地脈に対し、比較的浅いところを荒ぶって流れているのが龍脈なんだ。
つまり、ノームが見過ごせないほど地脈が乱れてるってことは、かなりの大事なわけ。




