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64.俺、ノームに会う

 俺がワオを倒したことは、ヒノキソ中に広まった。


 広めたのは妖精たち。虫の羽が生えた小人の姿のアレだ。大きさはソフビ人形ぐらいだな。

 エルフとドワーフが大妖精だから、大じゃない妖精もいたわけだ。

 なお、小妖精はいないらしい。


 妖精の中には、人間と仲がいい奴らもいる。

 なので、俺の存在は遠からず人間に伝わるだろう。

 俺が人間と会う日は、すぐそこまで来ているのかもしれない。



 俺、エルフやドワーフと関係を持つまでは、人間とはなるべく関わらないようにしようと思ってた。

 だって、俺みたいなモンスターと対等に付き合ってくれると思えないもん。

 例えばの話、「はい、今日から一緒に勉強するチンパンジー君です」と言われて受け入れられる? チーターと真剣に100メートル走ができる?

 モンスターと対等に付き合うってのは、そーゆーことだよ?

 嘘も隠しもしない、人間だった時の俺には無理だ。


 それに、差別の問題もある。

 身勝手なのは承知で言うけど、俺、差別されたら自重しないと思うんだ。

 区別なら受け入れるよ。例えば、絶叫マシンによくある、安全のため、身長1メートル以下の人はご遠慮くださいみたいな措置。

 でも、「スライムは乗るな、帰れ」みたいに差別されたら、徹底的にやり返す自信がある。それこそ、マシンどころか遊園地ごと消すぐらいにね。

 そうなったら、お互い不幸でしょ?

 だから、そうならないようにと思ってたわけですよ。


 今ならあからさまに見下されるようなことはないだろうと思うから、会ってと言われれば会うつもりだ。



 いや、なんでそーゆー話をしたかと言うとだね、今からノームが来るんだよ。


 ノームは大地の精霊。ドワーフやエルフの上に立つ存在だ。

 精霊は神の力の代行者。地上には4体しかいない。なお、他の3体はおなじみのアレ。炎のサラマンダー、風のシルフ、水のウンディーネだ。

 で、精霊の格なんだが、世界の四方を護る四聖獣――竜王も、その1体――より上なんだよね。


 そんな存在が住処ここに来るってんで、落ち着かないことこの上なしですぜ。



 ドワーフの都市とつながる転移用魔法陣が輝いた。


 うん。住処もリフォーム済みなんだ。

 ほら、ハーピーたちに超振動波を教えたじゃん?

 おかげで洞窟の拡張が捗りましたよ。

 入り口ホールには、エルフの集落とつながる転移用魔法陣も設置済み。

 移住はさすがにないけど、三種族の交流は確実に進んでます。


「ふぉっふぉっふぉっ。じゃまするぞ」

「ダール様、ノーム様をお連れしたであります」


 おお、そうきましたか…。

 ルードラと一緒に現れたのは、カエルの着ぐるみを着た小柄なお爺さん。

 衣装を無視すれば、3DRPGの草分け的作品に出てくるノームのイメージだ。

 うん、エルフが着ぐるみ着用なのは、ノームの影響だな。

 …じゃあ、なぜドワーフは普通なんだろう?

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