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3.俺、地図魔法に挑戦する

「マップ」

「マッパー」

「マッピング」

「地図作成」

「叡智」

 ……。

 …うーん。全部ダメか…。


 俺は地図を出す魔法に挑戦した。

 知ってる限り、思いつく限りの言葉を唱えてみた。

 でも、結果はこれだよ…。


 洞窟の場所がわかればと思ったんだけど、世の中そんなに甘くなかったぜ。

 仕方がない。夜を待とう…。



 この世界にも夜はあった。

 そして、俺は夜でも目が見えた。

 それじゃ、洞窟探しにレッツラゴー!


 俺は水球を解除し、高い岩を目指した。


 ポヨン。ポヨン。


 生き物の気配はするけど、姿は見えない。っていうか、みんな俺から離れてくぞ。

 もしかして、俺の強さに怯えてるとか…?

 うん、あり得るな。

 なんせ、俺、熊殺しだもん。


 まあいい。

 今は洞窟を見つけるのが先だ。

 そのために、高いところに登らなきゃ。


 ペタッ。ペタペタペタ…。


 俺は接地してる部分の粘着性を上げ、カタツムリの要領で岩を上った。

 思ってた以上にスピードが出なかったので、次はシャクトリムシを試してみようと思う。


「どれどれ…」

 天辺てっぺんから見渡すと…。

 おお、早速洞窟発見!

 でも、場所がちょっと…。

 というのもだね、少し離れた断崖絶壁の中ほどにあるんだな、これが。

 隠れ家にはもってこいだけど、出入りが面倒なことこの上ない。

 うん、他に見つからなければあそこにしよう。


 コロコロコロ…。


 転がり下りた俺は、もう一つ見つけた洞窟に向かった。


「GYAAAAASHU!」

 途中でモンスター出現!

 茶色いロン毛の巨大猿。2メートルぐらいの奴が3匹。

 狂暴そうな顔してて、鋭い牙をむき出してる。


 三匹はいきなり襲い掛かってきた!


 シュン。


 バックステップでかわす俺。

 すかさず魔法を使う。

「ファイヤーボール!」×3

 魔法は成功。

 上手に焼けましたー。

 うん。やっぱ俺TUEEEEんじゃね?


 ただ、気になるな。

 俺、水系じゃないのかな?

 ポケットなモンスターだと、水系は炎の技を覚えられないんだよなー。

 魔法ができたりできなかったりする理由もイマイチわかんないし。


 魔法と言えば、地図魔法は無理でも、感知とか探知とかって使えないもんかな?

 今の猿ではっきりわかったけど、俺、素の状態の危険感知能力は低いよね。

 いや、相手が弱かったからという可能性もあるけどさ…。


 よし、さっさと洞窟に行こう。

 そこで安全を確保して、魔法をあれこれ試してみよう。


 俺はダッシュで洞窟に向かった。

 ぶち抜くのが大変そうな大岩は高速スラローム。その他は思いっきり跳ね飛ばす。

 大猿やらオオトカゲやらも跳ね飛ばした気がしなくもないけど、気にしたら負けだね。

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