表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/150

126.俺、S2の地図とメタキンの地図を自力で出しました

 さて、そろそろ頃合いだな。

 いくぞ、分身ズ。


((((りょ))))


 所定の位置についてる分身たちから返事がくる。

 うん。俺は合体を解除して分身を回収し、新たに4体の分身を出したんだ。


 わざわざそうしたのには理由がある。

 俺も含めた5体のパワーを揃えるためだ。


 で、出しなおした分身は、イマドキの女子っぽい口調で揃った。

 願ったわけでも狙ったわけでもないよ。初めて4体同時に出したら、こうなったんだ…。


 どうやら、分身の口調は出したタイミングで決まるっぽい。

 なんとなくだけど、某RPGの青い宝箱の中身と同じ決まり方な気がするな。そう。すれちがい通信を流行らせたやつ。


 俺たちの配置は大きな五角形の頂点。もちろん、全員が強欲の範囲外だ。

 俺はマナイーターの進路上の頂点にいる。これなら、奴はまっすぐ進み続けるからね。



 ついにその時がやってきた。

 俺たちは同時に魔法を使う。


「マナカットオール」


 これは5人で使う大魔法。効果はマナの遮断だ。

 他の世界には名前が似てる破邪呪文もあるが、気にしたら負けだ。


 大魔法(マナカットオール)は難なく発動。まあ、大魔王バ○ンが5人で魔法を使ってるようなものだから、当然だな。


 空中に5体を頂点にした光の五芒星の魔法円が描かれ、上下に光のドームを作る!

 マナイーターは光の球に閉じ込められた形になった!

 よし。これで強欲の効果は事実上無効だ。


 間髪入れずに次のステップ。

 ここからはスピード勝負だ!



 マナイーターを中心から外さないように飛びながら、大魔法(マナカットオール)を小さくしていく。

 程なくして、大魔法(マナカットオール)は強欲の範囲内に突入した。


 大魔法(マナカットオール)を維持するためのマナの消費が跳ねあがる!

 俺たちは全力で周囲からマナを集め、大魔法(マナカットオール)に注ぎ込む!

 ふう、ギリギリ足りたよ。


 この先、強欲の影響が強くなる可能性はある。

 でも、大魔法(マナカットオール)も小さくなるからなんとかなるな。

 いざとなったら異袋いぶくろのストックを使えばいいし。



 異変を感じたんだろうな。マナイーターが加速した!

 でも、予想通り、進行方向はそのままだ。

 なんせ、ターゲットの俺が真正面にいるからね。


 十分にスピードが乗ったところで、俺はキャスティングネットを放つ。

 今回のは、GGに使った物よりさらに重くて丈夫。柔軟性や絡まりやすさも上という優れものだ。



 おおっと、さすがは聖獣! マナイーターは反応した!

 わずかだが変えた進路は、ギリギリでネットを避けられるコースだ。


 でも残念。ネットは二段階で広がるのだよ。

 先代の分身4号が、いろいろ研究してくれてたからな。


 マナイーターは広がったネットに突っ込み、見事に絡まった。


 身動きが取れないマナイーターは、重力に負けて落下開始。

 俺たちも、それに合わせて降下する。



「!!?」


 マナイーターが地面に激突しようかというまさにその時、強い風が渦を巻いた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ