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109.俺、'60年代のネタはキツいです

 Gは謎の物体に群がった。

 こ…、これはきっしょい。めっさきっしょい。


 前世の俺、虫の群れは苦手だった。

 道端に落ちてるお菓子にたかってるアリとか見ると、背筋がゾワゾワってしてたんだ。


 Gは一匹でも超苦手だった。

 Gが何かに群がってる光景なんて、悪夢そのものといっていい。


 というわけで、俺のSAN値、ゴリゴリと音を立てて削られてます……。


(ていうか、じーーーっと見てる場合じゃないから!)

(見てても気分が悪くなるだけなんだから、さっさと攻撃しろし!)


 おおぅ。

 合体中の分身から的確過ぎるアドバイスが。


 確かにその通りだな。

 奴らが集まってる今は、絶好のチャンスだ。

 全部まとめて凍らせちゃえ。


死の神の吹雪(タナトスブリザード)!」


 死の神さえも凍らせる、絶対零度の数百倍の凍気がGを襲う!

 絶対零度を下回る低温が存在するのかって? 神様タナトスが白鳥座の聖闘士に言ってたからあるんだろ、たぶん…。


 Gは謎の物体ごと凍りついた。

 これで一件落着だな。


『あかん、ワイはもうダメや…』

『寝るなし! 寝たら死ぬし!』

『氷河期キタコレ』

『今日の天気が異常な件について』

『先生、地割れは天気じゃないと思います』

『そマ?』

『マ』


 おい…ウソだろ…。

 凍りついてるのに緊張感ゼロの会話が…。

 何でそんなことができる?

 いや、そもそも、こいつらなんで生きてるんだ?


 最初の一匹は氷結弾フリーズブレットで死んだ。

 探知で確認したから間違いない。


 それなのに、何匹かは空気が凍る極低温でも平然と生きてる。

 不死身かよ…。


 …まさか、こいつらがフクザの…?

 ここで俺はようやく思い至った。

 G細胞を持つ不滅のGの群れ。

 その一部が紛れ込んでた?

 巨大Gがいないから、考えもしなかった。


『俺たちの力じゃ脱出できそうにない件』

『笛を三回吹いて、ロン毛の巨人に変形するロケットを呼ぶべき』

『なぜそう思ったし?』

『マグマグがヒエヒエに勝ったからですが、なにか?』

『この状態で笛が吹けるか!』

『声を出すのがやっとじゃね?』

『そだねー』

『じゃあ、火を吐くブロントザウルスを呼んで融かしてもらう?』

ふるっ! 今はアパトサウルスですし』

『そっちかよっ!?』

『むしろブーメラン希望』

『緑の人?』

『海底の少年?』

『先生、セブンのアレもブーメランに入りますか?』

『マックスのはブーメランだってさ』

『愛は?』

『おぼえています』


 まただ…。

 こいつら、しれっと小ネタをぶっこんできやがった。

 俺にもよくわからないものが一部あるのは、おそらく古すぎるんだろう。

 そんなネタ、なんで知ってるんだよ!?

 もしかして、転生者とつながりが…?


『やっぱ、最後は合体じゃね?』

『激しく同意』

『ちょうど6体いるしね』

『六神合体でGマルスか…胸熱むねあつ

『だから、動けないんだっちゅーの』

『だったら、メガネウラ(Meganeura)方式で』

『その手があったし』

『『『『『『Gパワー注入!』』』』』』


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