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104.俺、赤竜の帝になりきる

 爆弾の第三波が迫る!


 これが当たると強度が落ちる。

 SDGに強度回復機能は無い。

 SDGを壊されると困る。


 というわけで、暴食発動!

 第三波をすべて捕食!


 第四波が来る前に回避!


 ふう、何とか事なきを得たぜ…。


 …ん!?

 んんんん!!?

 マジかよ…。

 暴食の性能が落ちてる!!

 具体的に言うと、爆弾をマナに分解する時間があり得ないほど増えてる!

 このままじゃ、とてもじゃないが実戦に使えないレベルだよ!



 俺はタチネズミの能力を理解した。

 あいつの能力は、ズバリ弱体化だ。


 俺の攻撃も、俺の防御も、俺の能力さえも、あいつは弱体化できるんだ。


 となると、対抗策は一つ。

 傲慢で弱体化を打ち消しながら時間を稼ぎ、羨望で弱体化を封印する。

 これしかない。

 うん。昨日傲慢をゲットしてなかったら、ヤバいどころの騒ぎじゃなかったな。


 傲慢を発動! 暴食の弱体化に対抗して能力を維持!

 俺は心の中で「ブースト(Boost)!」を連呼する。


 続いて羨望を発動! タチネズミの弱体化能力を封印だ!



 タチネズミは俺に向き直り、ネズミ大砲を連続発射。

 俺は第一波だけを暴食で処理し、さっさと回避する。

 弱体化した暴食は、回避中に能力を回復させ、次の攻撃に備える。

 そんなループを何度か繰り返した…。


  ☆


 ふっふっふ。勝ったな…。


 羨望がタチネズミの弱体化能力を封印した。

 時間がかかったのは、対象が同格の七大罪能力(スキル)だったから。


 封印できたことで、能力名と効果もわかった。

 これは後でゆっくりと確認しよう。



 能力が使えなくなったことに、タチネズミは気付いてない模様。

 同じようにネズミ大砲を撃ってきた。

 そんなマンガみたいな爆弾、もはや避けるまでもない。


 俺は念のためSDGの防御力を強化し、そのまま受けた。


 ちゅどーん! ちゅどーん! ちゅどどーーん!!


 おおっ、すごい爆炎だ。

 ついでに煙もすごいな。


 だが、SDGは全くの無傷だ。

 フハハハハハ…。そんな石ころのような爆弾が、このSDGに通用すると思っているのか…?

 どこぞの星団帝国のマゼラン方面軍総司令な気分だぜ。


 おお、タチネズミが動揺してる。

 それじゃ、この勢いのまま一気に決めてやる。


 SDGに炎をまとわせ、タチネズミに突撃!

 そう。フェニックスが使った技だ。


「フレアバード…おぉっ!?」


 なんと、俺、動けません!

 まさか……、爆弾の煙の効果…?

 そんな…、茶色いサイみたいなダンジョンボスじゃあるまいし…。


 し…、しまったぁー!

 爆弾を食べたから、煙に弱くなっちゃったんだ!

 この状態で剣で攻撃されるとやられる!


 俺は傲慢で弱点を消した。

 チートメタルボディも万能じゃないんだな。


 それじゃ改めて。


「フレアバード!」


 俺がもたついてる間に、タチネズミは再起動してた。


ディバイド(Divide)


 タチネズミは分裂!

 フレアバードは失敗した!

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