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9:戦前の準備

 何か騒ぎが起こっているようだ。

 勝負がどうとか聞こえたが。

 

 騒ぎが起こっている方に目を向けて見ると何者かが、空中に浮いているのが分かる。

 他の魔王達もその浮いている何者かを見つめている。

 ていうかあの浮いてるの魔神王か。

 何してんだろ?

 

 「今、ここに新たな魔王同士の魔王戦争が勃発しようとしている! そして今回は特別だ。この戦いで命を落としてもそれを無かったことにする! 他の魔王達は新たな魔王の戦いを楽しみ、新たな魔王達はそれをしかと見て、自分の糧とするがいい!」


 おーおー、血気盛んな事で。

 しかし、魔王戦争とやらは俺もどんな事か知りたいので、この勝負を見学させてもらおう。


 舞台の上にスクリーンが出現した。

 そこには白い空間に洞窟と屋敷が向かい合っている光景が映っている。

 

 「えー、まず二人には十分間、ダンジョン内で作戦を考えてもらうよ。それと魔王戦争のルールもついでに説明しておくよ」


 説明された魔王戦争のルールはこんな感じ。


 1.戦争が始まったらダンジョンの造り替えが不可能になる

 2.勝利条件は相手のダンジョンクリスタルの破壊、相手の死亡、逃亡


 この二つ。


 ◇


 ~カイト目線~


 「カイト、大丈夫か?」

 「うん……」


 心配してくれてるのはお姉さんキャラの【キャットレディ】。

 名前はエリー。

 俺の飼い猫と同じ名前をつけておいた。


 「まぁあれだ。カイトの力を他の奴等に見せつけるチャンスじゃないか? あの武器なら負けはしないだろうし」

 「そうだな……ありがとう」


 俺のユニークスキルの超錬成があれば、負けない自信はある。

 しかし問題はそれじゃない。

 スキルを公の場に晒して目立たないかが一番の心配なのだ。

 目立って他の魔王にマークされないようにしたい。


 決めた。

 今回は手を抜いて、手の内はなるべく見せないようにしよう。


 「ちょっと失礼。言い忘れてた事があった」


 後ろに魔神王。

 この人本当に神出鬼没だな。


 「今回の戦争の勝者にはご褒美をあげようと思ってね」

 「何をくれますか?」

 「今考えてるのは無難にDPをあげることだ」

 

 勝てばDPか。

 ダンジョンを造るときにかなり消費したからありがたくはあるな。

 ちょっとやる気が出てきた。


 「あ、そうだ、本当の戦争らしく勝ったら相手の魔力ももらえるようにしよう」

 

 相手は【ドラゴンプリンセス】だったか。

 となるとドラゴンの力を貰えるんだな。多分。

 ここで俺の心は欲に負けてしまった。  

 ドラゴンの力は純粋に強そうだし何よりかっこいい。


 「分かりました。この勝負、全力で勝ちにいきます」

 「ふふっ、その意気だ。ではドラミクちゃんにも伝えてくるね」


 魔神王は黒色の物体に沈んでいく。

 ものの数秒で魔神王も黒色の物体も消えていた。


 「よし、エリー! やるぞ!」

 「お、本気になったね」


 さぁ、まずは武器から用意をしていく。

 

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