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58:中間地点の街に到着

はい、久しぶりの投稿です。

 「よしっ、着いたな。時間もちょうどいい」


 血痕のあった場所からまた少し馬車に揺られていたら森を抜けた。

 そしてすぐに建物が並ぶ街並みが目に映った。

 中間地点である街がこれなのだろう。

 見知らぬ大地にドキドキしながら馬車を降りる。


 「各自馬を預けたら自由時間とする! 一時間後に再度集合だ!」


 兵士達が各々数人のグループを作りながら馬小屋へと向かって行った。

 残ったのは俺達魔物組とオーエンだけ。

 俺達も街に繰り出そうとしたが、オーエンに引き止められた。


 「な、何だよ」

 「お前らは俺と行動だ」

 「えぇ!? 何故に!?」

 「一応の監視と、あとは案内だな。お前ら道分からんだろ」


 納得した。迷子になったら困るわな。

 しかも日本とは色々勝手が違うだろうし、迷子になったら帰れないってのもあり得る。


 「仕方ない。お前に付いてくよ」

 「理解が速くて助かるな。俺も馬を預けてくるから少し待ってろ」


 オーエンも馬を連れて一旦去り、残されたのは俺達だけになった。

 代わりに先に馬を預けに行った兵士達が戻ってきて、街中へと向かっていくのを眺める。


 「モミジー、あれクーリじゃないのか?」

 「はぁ!?」

 

 突拍子もない言葉に思わず声が出た。

 ついでに視線も集まった。


 辺りを見渡してみるが、それらしき姿はない。

 アイツは明るい水色の髪色をしていて、絶対に目立つはずだ。

 人混みを注視してクーリを探してみたが、見つける前にオーエンが戻ってきた。

 

 「ん、遠くを見つめてたりしてどうした? 何かあったのか?」

 「いや何でもない。早く飯行こう」

 「分かった。俺のお気に入りのとこに連れてってやろう」


 結局クーリは見つからなかった。

 街の中でアイツと出会ったらどうしようかなと考えながら、俺達はオーエンに付いて行った。


 ◇


 街を歩いてみると普通の人間だったり、獣っぽかったり、耳が尖っていたり……キリがなくなりそうなのでこの辺にしておくが、ともかくここにいる人達には一目見ただけで分かるような様々な特徴がある。

 そんな彼等も俺達が珍しいのか人とすれ違う度にチラチラ見られてちょっと気になってしまう。


 「やっぱ、魔物がここにいたら駄目じゃねぇの? 視線が痛い」

 「そんなこたぁないぜ。ここには普通に魔物も暮らしてるしな。だが、あんたみたいな蜘蛛女は珍しいか」


 蜘蛛女、アラクネの事だな。

 確かに大体の街の人の目線はアラクネに向いているように思える。

 そう考えると俺が変っていう訳じゃなくて安心するな。


 「いや、安心した顔しないでくださいモミジさん。私はジロジロ見られて恥ずかしいんですよ」

 「あ、えっと……ゴメン」

 「アラクネ、羨ましい! ちゅーもくを集めててカッコいいぞ!」

 

 デモンはそう言ってアラクネの蜘蛛部分に飛び乗った。

 そして行き交う街の人に手を大きく振る。

 凱旋してるみたいで可愛い。


 「ほら着いたぞ。この建物だ」

 

 そんなやり取りをしてたら目的の店に着いたようだ。

 オーエンが指差したのは中々に洒落てる木造の建物。

 厳つい男にこんなお洒落な店を紹介されたので驚きと同時に、自分の顔を弁えろという気持ちにもなった。

 が、口に出したら怒られそうなので黙っておいた。



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