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5:魔王集会 会場入り

 今はダンジョンを造り終わってお菓子タイムを満喫している。

 このお菓子はどうしたかというと、DPを使って購入することが出来たのだ。

 一袋5DP。

 この他にもパン等の普通の食料や生活用品とかもあった。

 インターネットショッピングみたいで便利な機能だ。

 これからも活用していくだろう。

 

 本の方はダンジョンを造りの所を全て読んだら最後のページにたどり着いたのだが、最後のページには他の新魔王全員がダンジョンを造り終わるまでしばらくお待ちくださいとあった。

 まぁ、デモンの可愛らしいお菓子を食べてるシーンを見れてるから文句はないです。


 「これ美味しいね! 何て言うお菓子なのー?」

 「ポテトチップスだよ。略してポテチ」

 「ポテチかー。私これ好きだぞ!」


 デモンはポテチが気に入ったらしく、次々とポテチを頬張っていく。

 ちなみにこのポテチはコンソメ味。


 「モミジー、もっとくれー!」


 デモンはいつの間にかポテチ一袋分を完食していた。

 そして口に食べかすを付けながらもっと催促してくる。

 ……しょうがない、もう一袋買ってやろう。


 ポテチをもう一袋購入し、デモンに与える。

 そしてデモンが袋を開けた時。

 何者かの声が聞こえた。


 『全ての新たな魔王の準備が整ったようだ。これより、魔王集会を開始する』


 その言葉は機械が喋ってるかのような声だった。

 抑揚も感情も感じられない。

 それが聞こえた瞬間。

 俺は光に包まれ、足から消滅していく。

 その怪現象に俺はどうする事も出来ない。

 そして段々と意識が遠退いていく。


 ◇


 意識が戻ってきた時には、太陽の光を感じた。

 多分あの石の部屋にいた頃からは1日も経ってないと思うが、それでも太陽の光を浴びるのは久々に思えた。


 そして隣にはポテチの袋を持ったデモンが辺りをキョロキョロしていた。

 情けないが、一人で知らない場所に飛ばされるのは怖い。

 だが、デモンが居てくれた事で少し安心した。


 さて、状況を判断しよう。

 奥には大きな館が見える。

 あれが魔王集会とやらの会場か?

 こちら側は人も居ないし扉らしき物も見えないし館の裏側だと判断する。


 後ろを見てみるとここが柵で囲われている事が分かった。

 柵の外は海があるわけでもなくただ虚空が広がっていた。

 落ちたら助からないやつ。


 「あなたは新たな魔王が一人、【病毒を振り撒く高校生】モミジ様ですね?」


 不意に声を掛けられた。

 声の主は露出の多いもはや服とはいえない物を身に着けているコウモリの羽を生やした女性。

 ファンタジーとかでよく見るサキュバスなのかな。


 「では、館の中へとご案内いたします。私の手を握って下さい。そちらの小さな眷属様はモミジ様に掴まって下さいね」

 「分かったー! モミジの足をしっかり掴んでやるぞ!」

 

 手には大人の女性、足には小さなロリが掴まっている。

 ここはなんて天国だ。


 そんな事を考えていると、いつの間にか建物の中にいた。

 さっきまでいた石造りの部屋とは違い、木造で綺麗な装飾、机や椅子などの家具まで置いてあった。

 しかもその机の上には飲み物と菓子や果物の入ったバスケットまで置いてある。

 

 「モミジ様。こちらのタンスの中にモミジ様の新たな装束が入っております。そのボロ布と交換して下さいまし」

 「着替えたら会場に向かえばいいのか?」

 「いえ、後にお呼びいたしますので、着替えが終わりましたらその部屋でお待ちください。その机の上にあるものはご自由に召し上がって下さいね」


 それを言い終わったら、ペコリと一礼し、扉を開き、この部屋から出ていった。

 デモンは早速机の上のお菓子や果物を食べ始めた。

 俺は先に着替えるとするか。

 

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