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48:森でお散歩

 この世界の季節が春だか夏だかそもそもそんなものは無いのかも知らないが、暑い。

 このダンジョン、草原の中に建っているので日差しを遮る木とかが一切ない。

 ならばDPでクーラーでも買おうかと思ったが、探しても一向に見つからない。

 というかテレビとか冷蔵庫とか電化製品系が無さそうな感じだ。


 なので今は氷で我慢している。

 今クーリの能力があればどれ程快適かなんて考えも浮かんだが、無いものをねだってもしょうがない。


 「よしっ、アラクネ! 外に涼みに行こう!」


 ◇


 てな訳で俺達は近くの森で散歩中だ。

 葉で日光が遮られ、大部分が日陰になっているのでダンジョン内よりは涼しくて快適だ。

 多少虫も飛んでるのだが、自分のダンジョンにも普通にわんさかいるのでそんな気にならない。

 

 「モミジー! この木に変な果物がなってるぞー!」


 あ、そうそう。

 外に出ようとしたところにばったりとデモンと合流したので一緒に行くか聞いたら元気に「うん!」と言われたのでデモンも一緒に来てる。

 どうやらダンジョンで音がした時に起きたらしく、その後は捕虜二人組で遊んでたらしい。


 「皆の分も取ってきたよ! 早く食べよう!」

 「お、ありがとう」

 「ありがとうございます、デモンさん」


 デモンが持ってきたのは妙に刺々しい赤い果実。

 刺は触る分には痛くはないが、これを全力でぶつけられたらめっちゃ痛そう。

 つかどうやって食べるんだこれ。


 二人の方を見てみると刺々してる赤い皮を向いて薄い桃色の

中身を取り出している。

 俺も真似して皮を向く。

 思ったより簡単に向けてちょっと面白い。

 

 そして中身を一口で……いや、一口は無理な大きさだったので一かじり。

 食感はちょっと硬め。

 味は……何だろ?

 薄味のキウイ?

 あまり果物という感じはしない。

 正直、旨いか聞かれたら少し悩む。


 「これ味(うっす)いぞ! 美味しくない!」

 「ですねぇ。熟してると思ったのですが」


 確かに硬いし熟してないという線はあり得る。

 今食べている果実を食べきって追加で三個程もらってからここを後にする。

 帰ったらレッシェとかに聞いてみる為だ。


 さて、涼みに来たんだったら行くべき場所がある。

 俺はそれに必要な道具も持ってきてある。  

 ここいらからでも小さく水の流れる音が聞こえる。

 音が聞こえる方に歩いて行くとすぐに目的の場所に到着した。


 川だ。

 透き通っており底まで見えるし、手を入れてみればひんやりと冷たい。

 ここでの水遊びはさぞ気持ちいい事だろう。


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