46:楽しいゼリー遊び
つついたり引っ張ったり握ったり壁に投げつけてみたり。
俺はついついポイズンゼリーで遊んでしまった。
幼心を思い出せて良かったと思うよ。
「モミジさん、楽しくなっちゃうのは分かりますが、今は他にやることがありますよね?」
眷属に注意される始末。
これは魔王としてどうなんだろうか。
まぁ確かに先に準備さえ済ませれれば残り時間いくらでも遊べるか。
ならばとっとと準備を終わらせよう。
で、ポイズンゼリーはどうするか。
遊んでいた時に発見したのだが、コイツは衝撃を加えるとベトベトする液体が出てくる。
その特性を活かしてコイツらも落とし穴に配置する。
落ちてきた者の落下した時の衝撃でベトベトし始め脱出を手間取らせる作戦だ。
とりあえず10000DP分。
200匹を適当に落とし穴に放り込む。
穴の中でウニョウニョと蠢いて若干キモい。
が、ちょっとこの中に落ちてみたいという好奇心も湧く。
「アラクネ、俺が自力で上がれなかったら助けてね」
「え……え?」
俺はジャンプで落とし穴へとイン。
ポイズンゼリーがクッションになったお陰で痛みは全く無かった。
代わりにベトベトが俺の足にへばり付く。
思惑通りベトベトのせいで動きにくくなる。
普段時はここに毒蜘蛛がやって来て噛みついてきたり毒液に浸されるオマケ付きだ。
脱出しようと上を向いたが多分これ、自力では出られない。
ていうかポイズンゼリーが居なかったとしても出られる気がしない。
思ったより深い穴だ。
「アラクネー、助けてー!」
「全く、情けないですね。ほら、この糸に掴まってください」
一本の細い糸が俺の元に垂らされる。
大丈夫なのかと不安になるが、アラクネを信じて糸を握る。
ポイズンゼリー程ではないが、これもベトベトしている。
アラクネは俺がしっかり握っているのを確認したら、ゆっくりと糸を引く。
一分も経たない内に俺と足にくっついたポイズンゼリーも一緒に釣り上げられた。
それを剥がしてもう一度落とし穴に放り込む。
さて、これで二つ目の目的も達成した。
思ったより早く終わらせれたので、ちょっと長めにゆっくりする時間が確保できた。




