42:ぶっちゃけ作戦なんて要らんやろ
一通り互いの戦力の確認を終えた所で次はどう戦うかを決めるであろう。
しかし、俺は猛烈な睡魔に襲われている。
一応昨日は九時くらいに寝て朝の七時に起きたので九時間は寝てたはずだがそれでも睡魔には勝てないのだ。
要するにさっさと会議を終わらせたいのだ。
「なぁ、もう解散して各自でダンジョン造りにしない?」
俺はウトウトしながらこう言った。
後で冷静になってみると何言ってるんだコイツと思った。
「モミジ、さすがにそれは急ぎすぎじゃねぇか?」
スパンダにごもっともな意見で止められる。
しょうがないが、ちゃんと決めないと駄目か。
そう思ったが、俺の意見に賛同する者がいた。
「私はそれでもいいわよ?」
ドラミクだ。
俺はもしかしてと思いつつ、顔を上げる。
「あのなぁ、相手は格上なんだぞ? そんなんで勝てると思って……」
「あ、ドラミクちゃんもそっち派? じゃあ私もその意見に乗るわ」
スパンダの言い分を遮るように、そしてふと思い付いたかのようにリズミカも俺の意見に乗る。
言い出しっぺの俺もこれには大丈夫なのかと心配になる。
「ちょっと待て! これは流石に私も話に入れてもらうぞ! 何で戦争するってのに何も作戦を練らない流れになってるんだ!?」
さっきまで静かにしていたレッシェが叫ぶ。
「人間さん、落ち着きなさい。私達も無策で挑むほど馬鹿では無いわよ」
「じゃあ、何か考えがあるんだな?」
「敵よりも戦力を増強して潰せばいいわ!」
「それは無策と同意義だ!」
脳筋の考えだった。
レッシェは呆れたような表情でこっちを見てくる。
何でこっち見るんだよ。
そしてスパンダはこれらの話を聞いて少し悩んだ後に次の結論を出した。
「……分かった。他の奴等の事はなんも考えずに自分達の最大の戦力を個々に用意する。それでいいな?」
「決まったって事は……もう解散でいいのか?」
「まぁ、そうだな。やることって言ったら今の内に互いに欲しい魔物でもいたら譲渡しておく位か」
こうして作戦会議は終わった。
俺は搦め手は使わず純粋に戦える魔物を求め、スパンダ、ドラミクから少々魔物を受け取った。
俺からは毒蛾数十匹を三人に渡した。




