40:キラーピアス
ピアスは振動した後にゆっくりと浮き始める。
そして羽虫のようにリズミカの回りを飛び回った。
「それどうなってんの?」
「んーとね、アーティファクトの類いだよ」
俺の中でアーティファクトは古代遺産の物というイメージが強い。
このピアスが召喚されたのはつい最近の出来事なのだろうが。
「ふむふむ、なるほどな。緑と赤でステータス違うんだな」
スパンダがピアスの確認をしていた。
「私にも見せなさい」
「じゃあその次俺な」
そしてドラミクが次に見せろと催促する。
ついでに俺も気になるのでその次に見せてもらう事にした。
「ステータスオープンっと。へぇ、そうなってるのね。はいっ、あなたの番よ」
ドラミクはピアスを投げ渡してくる。
それをキャッチ……しようとしたらピアスが変な軌道を描いて俺の手の届かない所をゆっくりと飛び回り出した。
「おっと、この子ちょっと手を離すとすぐ飛んでくから注意してね?」
「言うの遅っそい! スパンダ、取ってくれ!」
「モミジ、これ届かないのか……」
取ってはくれたが俺を哀れんでくる。
ま、まぁスパンダはでかすぎるから仕方ないね。
結して俺が小さい訳ではない。
小さい訳ではない。
そんなことよりこのピアスのステータスの確認だ。
「ステータスオープン」
種族:キラーピアス・グレン
名前:
レベル:3
ランク:B
筋力:中
俊敏:中
魔力:低
スキル:レッドショット
種族:キラーピアス・エルメ
名前:
レベル:3
ランク:B
筋力:低
俊敏:中
魔力:中
スキル:グリンショット
二体同時にステータスを見ると画面は二つになるのか。
このキラーピアス達は二つで一つのせいなのか能力が控えめだ。
というかダイアウルフもそうだったが、ランクはBが普通なのか。
確かデモンはAランクだった気がするが。
この辺平等じゃないと魔王内で格差とかが生まれそうだが大丈夫なのかな。
「ドラミク! 何かいっぱいいたから全部連れてきてヤッタゼ! てか、ここのダンジョンの主は誰ダ!」
「そいつよ。名前はモミジ」
「お前カ! 眷属はどいつだ?」
「私とアラクネが眷属だよー!」
サープドラゴンに捕まってるデモンが元気に言う。
俺はデモンとアラクネが眷属という認識をしていた。
どうやらデモンも同じ考えだったようだ。
さて、サープドラゴンに捕まっているのはデモン、アラクネ含めて五人。
残りの三人だが、レッシェと二人の知らん奴。
レッシェがいるのは分かるが、この二人は何で捕まってるんだよ。




