39:眷属の見せ合い
「ふぅん。ルールは分かったけど、次はどうするの?」
「次は……自分達の戦力の確認?」
最低でも俺達が何のスキルを使えるか、後各々の眷属クラスの魔物を知っておきたいな。
「てことは、オレサマの出番だなァ!?」
「あ、勝手に出てこないで!」
ドラミクの服の裾からぬるりと現れたのは黒く湿った鱗の大蛇。
カイトとのダンジョンバトルにいたのと同じ奴だ。
ドラミクの服の裾と大蛇の太さが明らかに合ってないという突っ込みは置いておこう。
「はぁ、出てきたもんは仕方無いわね。これは私の眷属、サープドラゴンよ」
「ケケケッ、オマエラが今回の味方って訳か。ヨロシクな」
サープドラゴンは俺に尻尾を差し出してきた。
「何これ?」
「アァン? 知らねぇのかよ。握手だよ握手」
えぇ……。
恐る恐る手を差し出し尻尾を掴む。
何か湿ってる。
そして俺との握手が終わったら続いてスパンダ、リズミカとも同様に尻尾を差し出し握手を求める。
「サテと握手も終わった。じゃあ早速オマエラの眷属達と戦わせろ!」
「馬鹿言ってるんじゃないわよ」
ドラミクが頭を叩き静止を掛ける。
めっちゃ痛そう。
「とは言っても互いに眷属クラスの魔物は確認した方がいいんじゃないかしら?」
「なるほどな。じゃあ俺のからでいいか?」
「あ、ちょっと待って。俺、デモン達連れてくる」
「オ? そいつら面白そうだな。オレサマが連れ来てヤルヨ!」
サープドラゴンは勢いよく扉を突き破りすごいスピードでどこかへ行ってしまった。
「ま、心配は入らないと思うわよ? 多分」
ドラミクは他人事みたいに傍観している。
大丈夫だよな……。
「……俺からいくぞ? ディア、出てこい」
スパンダの持っている本から光輝く狼のシルエットが現れる。
次第に光は薄れていき今朝も見た灰色の毛のダイアウルフ、ディアの姿がそこにはあった。
「おっ、可愛い狼だな。スキルとか見ていいか?」
「構わんぞ」
「やったー! ステータスオープン!」
リズミカはディアの頭に手を乗せてステータスを、確認しているようだ。
しかし、こちらからはステータス画面が見えない。
どうやらステータス確認はやっている本人、いや、確認されている魔物本人には見えてるのだろうか。
どっちにしても余り関係は無さそうだが、もし明日くらいに覚えてたら聞いてみるか。
「よっし、ありがとう。じゃあ次は私の眷属ね!」
リズミカは両耳についていたピアスを取り外す。
片方は赤、もう片方は緑色をしている。
どちらも透き通った綺麗な色をしている。
「はい、これが私の眷属、【キラーピアス】ちゃん」
「は!?」
「おぉ、ちっこいな」
「こんなのに眷属クラスの実力があるのかしら?」
大きさにして米粒程。
そんな小さなピアスはカタカタと振動を始めた。




