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4:罠を仕掛る

 ダンジョンカタログから屋敷を選択。

 するといきなり画面に草原が写された。

 そこには一つの屋敷が建っている。

 外観は特に珍しい物もない普通の物で、大きさも別に格段と広いわけでは無さそう。

 

 そして画面下部に【ダンジョン内部】の文字が。

 俺はその文字をタップする。

 そしたら屋敷の中に画面が切り替わった。

 驚いたのがただ一つの部屋しかないが、それがアホみたいに広い事。

 俺の高校の面積全体と同じ位の、いやそれよりも広いかもしれない。

 それほどの面積の中で自分が思うようにダンジョンの形を造っていく。

 ちょっと楽しみだな。


 本の書いてある通りなら、ベースを造ってしまえば後は俺が想像した通りにダンジョンの姿が変わっていくらしい。

 試しにまずは適当に迷路になるように壁を造る。


 思い浮かべる。

 子供が紙に線を書いて迷路を作るような感覚。

 大部屋に直接壁で線を書いていく。


 画面には俺が想像した通りに壁が出てきて迷路が造られている場面が写る。

 ものの数分で大部屋全体を使った巨大迷路が完成した。


 天井と床にはあえて虫が通れる程の隙間を残しておいた。

 俺の買える魔物には毒蛾や毒蜘蛛、病蜥蜴など、毒や病を扱う小柄な魔物が多かった。

 俺はコイツらを主戦力にダンジョンを造る。

 値段も左から1、10、20とお手頃価格だったし。

 

 作戦としては迷路に迷った侵入者にデモンの悪戯や、隙間から湧いてくる魔物の洗礼を浴びせる。

 こういった純粋な力だけで侵入者を撃退するのではなく、状態異常や、罠といった絡め手でジワジワと命を奪っていくのも外道としての第一歩だ。


 さて、後はデモンのアイデアに全て任せてみふよう。

 

 「デモン、何かいい悪戯は思い付いたか?」

 「うん! 落とし穴とか、踏むと面白い物が飛んでくる罠とか思いついたの!」

 「なるほど、落とし穴だったら落ちた所にある物。面白い物が飛んでくる罠だったらその面白い物はどうする?」

 「へへーん、それもちゃんと考えてるぞ!」


 ほほう、そいつは楽しみだ。


 「落とし穴には虫を沢山! 面白い物には毒爆弾とかを使うんだー!」

 

 この子、俺と考えが似ている。

 すぐには殺さず、ジワジワと命を奪っていく。

 俺の眷属だし、納得は出来る。


 では早速それらを造っていこう。


 ◇


 造り終わってから気付いたが、油断してここまででDPをかなり浪費してしまった。

 ステータスを確認してみたらDPが残り5400。

 ダンジョン制作にDPが足りたのも奇跡だ。


 幸い俺が買おうとしている魔物は安いのでギリギリ何とかなりそうだ。

 そして購入内訳はこんな感じ。


 毒蛾:1000 1000DP

 毒蜘蛛:100 1000DP

 病蜥蜴:100 2000DP


 これ全てダンジョン内に解き放ったら虫嫌いには地獄絵図の光景が広がった。

 俺は虫自体は嫌いではないが、これは描写を割愛したい。

 描写したくない。

 ちなみにデモンの方はキャッキャと喜んでいた。


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