38:コーヒーで優雅に会議を開始
この客室は今朝から何も変化はない。
強いて言うなら椅子が二つから五つに増やした程度。
今必要なのは四つなのだが。
ちなみに昼までここにいたレッシェは今どこに行ったか把握していない。
俺達はそれぞれ椅子に座る。
位置は俺から見て時計回りにリズミカ、ドラミク、空き、スパンダという順番。
「さぁて、とりあえずコーヒーでも飲む?」
DPでコーヒー(ホット)四人分を購入して皆に渡す。
購入した理由? 俺が飲みたくなったから。それと眠いから。
いうて合計で20DPしか使ってないし気にする程でも無い。
「で、どうするの? 魔王戦争は」
ドラミクがコーヒーを一口飲んでから言った。
まず情報の確認からか。
それにしても情報がマジで少ないんだよなぁ。
しかし、この情報は伝えても損は無いので伝えとくか。
「じゃあ今回の敵の確認から。宣戦布告してきたのは【麗氷の貴公子】クーリ。お供にでっかいゴーロンゾ、ちっこいセペルを連れてた」
「ほーん。でっかいってスパンダよりでかかった?」
「あー、どうだろう? 同じ……くらい?」
俺はコーヒーを少し飲む。
……実はこれで敵の情報は終わりなんだがどうしよう。
クーリの奴、魔王戦争を申し込んできただけでルールとかの説明が一切してこなかった。
「で、ルールとかあるの?」
「それについては俺から」
スパンダは一冊の本を出した。
この本は見覚えがある。
俺のダンジョン造りのチュートリアルをしてきた革表紙の本。
確か魔王集会の時にダンジョンクリスタルに変化したはずだが何で持ってるんだ?
「お、ここのページだ。魔王戦争の基本ルールが載ってる」
スパンダは魔王戦争のルールについてのページを見せる。
それを要約すると、魔王集会の時に説明されたあの二つのルールとほとんど同じになる。
おさらいとして書いとくと、
1.戦争が始まったらダンジョンの造り替えが不可能になる
2.勝利条件は相手のダンジョンクリスタルの破壊、相手の死亡、逃亡
の二つだな。
あのとき何の説明も無かったとするとこのルールが適応されると見ていいだろう。
「っと、後はこれだな。多人数での魔王戦争について」
次のページにそれはあった。
こちらもルールを要約すると、
1.ダンジョンは指定の無い場合、仲間のダンジョン全てが合体したものになる
2.勝利条件は相手より残りダンジョンクリスタルが多い、もしくは生存魔王が多い事
の二つ。
今回の場合こちらの方が人数が多いので、最悪攻めを捨ててでも自陣のダンジョンクリスタルを守りきれれば勝ちになると。
時間制限とかがあるならこの戦法もできそうだが。
それともう一つ、気になる事が出来た。
「スパンダ。この本、どうした?」
「簡単だぞ? 自分のダンジョンクリスタルに念じて手を突っ込めば取り出せる。ダンジョンクリスタルも元のままだぜ」
そんな仕様あったのか。
後で試してみよっと。




