33:助っ人でもあり乱入者でもある奴
「モミジ君。これは僕達に逆らうと受け取っていいんだね?」
「あ、いや、そんなつもりは……」
「当たり前だー! お前らなんかあっという間にやっつけてやるぞ!」
デモンは勝手に話を進めていく。
クーリもクーリで俺の話を聞きやしない。
「では三日後、魔王戦争を開始しよう。それでいいな?」
「いや、良くないっす。もっと平穏にいきません?」
「モミジ、あなた面白そうな事になってるじゃない」
デモンやアラクネではない少女の声。
しかしこの声の持ち主は知っている。
魔王集会でカイトと熱戦を繰り広げ、勝利した少女。
ドラミクだ。
ダンジョンの入口にドラミクがいる。
「モミジ、同期のよしみでこの私も協力してやろうじゃないの」
何か面白い物でも見つけたかの表情で、俺に協力を提案してきた。
て言うかちょっと待て。そういえばお前も好戦的な性格してたな。
てことはだ……
「共にコイツらを倒すわよ!」
「やっぱりそうなりますよねー!」
戦う一択だった。
おいおいどうすんだこれ。
「二人で僕達とやり合おうってのかい? 面白い。どれだけ足掻けるか見せて貰うとしよう」
「僕はやりたくないんでドラミクと勝手に戦争しててくれません?」
「嫌だね、気が変わった。君が魔王戦争をどれだけやりたくなくても、強制的にやらせるよ。まぁ三日後を楽しみにしているよ?」
そう言うとクーリは連れの魔王達と共にダンジョンを後にした。
「モミジさん、戦わない選択は諦めて強く生きてください」
妙に他人事な口調でアラクネに慰められた。
……過ぎてしまった事は仕方ない。
何とか生き残る手段をこの三日間、考えるとしよう。




