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25:さっきのあれ

 「……と言うわけで、さっきのあれをやってくれない?」

 「いいよ!」


 デモンはいつの間にか機嫌を取り戻していた。

 子供ってこんな感じですぐに機嫌が良くなるのかね。

 俺にはよく分からん。


 さて、デモンのさっきのあれ。

 毒蛾を使ってやっていたが、他の蜘蛛や蜥蜴でも出来るのかと肝心の効果もまだ知れていない。

 何が出来るか聞くだけでも良かったが、自分の目で何が起こるかしっかり見ときたいし、実践して貰う事にした。


 まずは準備として100DPを使い、毒蜘蛛10匹を購入。

 この部屋にポンと出現し、辺りを動き回る。

 ちょっと背筋がゾッとしてしまった。

 これも慣れていかないとな。


 これで準備は整った。


 「さぁ、デモン。さっきのあれを見せてくれ!」

 「おー!」


 デモンは元気な掛け声と共に右手を天に掲げる。

 するとさっき購入した毒蜘蛛だけでなく、この部屋の扉の隙間から蜥蜴も数匹集まって来た。

 そういえばこいつも出番無かったなと思いつつ、様子を見守る。


 集まって来た魔物は全てデモンの掲げる右手へ向かって行く。

 その途中、こいつらは飛べないのでデモンの体を登る必要があるのだが、虫達に体を集られたデモンの顔がめっちゃくすぐったそうなのが伝わってくる顔だった。


 そしてようやく蜘蛛の一匹が、デモンの右手にたどり着いた。

 たどり着いた瞬間、蜘蛛の体が紫色になっていく。

 他の蜘蛛や蜥蜴もたどり着いた順に紫色に染まっていった。


 「これで全部だよ!」


 デモンは集まって来た魔物達が全て紫色に染まったら挙げていた右手を下ろす。

 足元にはいかにも【毒】って色の蜘蛛や蜥蜴達。

 とりあえず、魔物なら何でもよさそうな事は分かった。


 「これ、触ったらどうなるんだ?」

 「それは内緒だよ!」

 

 肝心な事を教えてくれなかった。

 仕方ない。

 蜘蛛は何か嫌なので蜥蜴を一匹つついてみる。


 ……熱い?


 熱したやかんでも触ったかのような熱さ。

 しかし、本当に熱い訳ではないだろう。

 つついた指をを見てみると、明らかに赤くただれているのが分かる。

 そしてヒリヒリする。

 

 一匹なら対した事は無さそうだが、この虫の群れに集られたら……。

 エグい事になりそうだ。


 「純粋に強化するって感じか」

 「そう! これが私のスキル、リンプンだよ!」


 何で手からリンプンが出るのかというツッコミは置いておこう。

 魔物を強化出来るのは便利だ。

 だが、このスキルは確実に仕留めるって事は難しそうだ。


 「……あ、モミジじゃない他の奴等にこれやったら朽ち果てるよ!」


 ちょっと待て。さらっと恐ろしい事を言いやがったぞ。

 朽ち果てるって何だよ。

 確かさっきの冒険者の一人に蛾が触れたよな。

 ダンジョンの前で倒れてたりしないよな?


 ◇


 「ハックショイ!!」

 「何だアンヘル。風邪でもひいたか?」

 「禿げたせいじゃね?」

  ーー王国へ向かう三人

 

 

 


 

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