22:正しい判断
「いやいや、大丈夫だって。解毒剤も何個かはあるし」
「そうだな。イギー、お前は心配性すぎると思うぞ」
二人は大丈夫だと言う。
しかしここはまだ入口。
ダンジョンのダの字にも満たないだろう。
それでこんなにパニックになっていた。
もしこんな罠が迷路中にあるとでもしたら……。
想像したくもない。
「俺はやはり一旦帰還した方が良いと思う。国にダンジョンがあったと報告するだけでもそれなりの金は入るしな」
「確かにそれも良いが、もっと良いものを目指したいだろ?」
「そうだぜ。俺も次からは罠に注意するからさ。ダンジョン攻略しようぜ?」
ウイードはイギーの腕を引っ張りダンジョンの奥へ進んでいく。
落とし穴を飛び越えた時、蜘蛛がまだゾワゾワと動いているのが見えて、背筋がぞっとした。
◇
~モミジ目線~
この三人には悪いが、見てるこっちはめっちゃ面白ぇわ。
人の不幸は蜜の味という言葉が理解出来る。
「アハハ、引っ掛かってるー!」
デモンも無邪気な笑顔を浮かべ喜んでる。
さて、迷路はまだ長いし罠も落とし穴だけではない。
この三人がどこまで楽しませてくれるか見物だな。
フッフッフと悪そうな笑いをしてみる。
特に意味はない。
「モミジー、ポテチを食わせろー!」
デモンが俺の腹に頭突きをする。
「ゴフッ」と声が出てしまった。
何か映画鑑賞みたいなノリになってるなと思い、ポテチ、それとコーラをDPで購入した。
ポテチはのり塩味。
◇
迷路を進んでいて落とし穴が4つあった。
通路にあったり宝箱の前にあったり。
しかし罠があるだろうと警戒をしていた事もあって引っ掛かる事は無かった。
魔物もたまに上の蛾の妨害があるだけで特に危ない物はない。
「ほら、余裕じゃねぇか」
「気は抜くなよ? 何か他の罠とかもあるかもしれん」
それなりに進んで、余裕も出来てきたので談笑しながら進んでいく。
しかし、警戒は怠らない。
「カチッ」
誰かが何かを踏む音がした。
新な罠か!
何が起きたか辺りを見渡して確認する。
「うおっ、何だこれ」
アンヘルの足元に紫色の球体が転がっていた。
「と、とりあえず離れろ!」
だが、もう手遅れだった。
イギーが叫ぶ前に球体は爆発し、中に入っていた液体が飛び散る。
近くにいたアンヘルは勿論、イギーもウイードも飛んできた液体が付いてしまった。
「アァァ!! 体が痺れる!! めっちゃ痛ぇ!」
かなりの量の液体を浴びたアンヘルは地面に転がり悶える。
「これは痺れ毒か。こっちも足が少しピリピリしてる」
「何と言うか……アンヘルって運が無いよな。ほれっ解毒剤だ」
イギーは解毒剤をアンヘルに飲ませる。
「あー、びっくりした。まだ少し痺れてるぞ」
「そうか。ここで少し休んでくか?」
辺りに危険は無さそうだった。
なのでここで休憩をとることにした。




