16:破壊ジャッジメント
邪魔をする敵を倒しながら、後ろにバリケードを作りながら、走り続けた。
そしてようやく敵のクリスタルが見えて来た。
そして最後には今までより格段に多い数の敵。
だが、そんなの相手にしている時間すら惜しい。
俺はチビネコレディ達には射撃を命令。
そして手榴弾を3つ作り出し、クリスタル目掛けて投げつける。
銃撃音と爆発音。
そして爆発の煙が辺りを包み込み、今の状況を分からなくする。
煙が晴れる前に後ろから何者かの気配を感じた。
頭が追い付いたのか?
しかしその憶測は外れていた。
「はい、そこまで。勝負ありだ」
魔神王だ。
俺の肩にポンと手を置き、勝負の結果を伝える。
その前に煙が晴れ、横たわる魔物達の死体と共に砕け散ったクリスタルを見て、勝利を確信した。
「惜しかったが、君の負けだ。ほんの数秒前にドラミクちゃんが君のクリスタルを破壊したよ」
嘘だろ?
自分でもかなり早くここまで来れてたと思ってただけに、滅茶苦茶悔しい。
「あー、畜生。ほんの数秒ってどれくらいでしたか?」
「それを今からリプレイを見せてあげよう。移動するから私の手をしっかりと掴みなさい」
俺は差し出された魔神王の手をしっかりと握る。
すると黒色の何かが俺と魔神王を包み込んだ。
「オラァ! 貧弱な壁なんぞ突き破ってやったゼ!」
一瞬だが大蛇の声が聞こえた。
チビネコレディ達、大丈夫かな。
◇
はぁー、熱い勝負だったな。
他の魔王達の勝敗の予想も五分五分位で分かれてたし。
そして色々気になった事もある。
まず、俺と力の差がありすぎない?
ミリタリー武器やドラゴンとかがいる中、俺の戦力は毒虫とかだぜ?
戦いたくないなぁー。
そしてもう一つ。
もしかしてカイトって、俺と同じ世界の人間なのかって事。
【異界の知識保有者】の異界って地球なのではないか?
そうすればライフルとか手榴弾を使ってたのも説明がつく。
カイトには後で色々聞きたい。
それとここの料理まじで旨ぇ。
デモンにも何か持ってってやりたい。
「さぁ皆。まずは熱い戦いを見せてくれた二人に拍手だ!」
魔神王とカイトが舞台の上に立っていた。
そして魔神王の左手には人間形態ドラミクの頭を持っている。
カイトはそのドラミクを見て、明らかに驚いていた。
まぁ無理もない。
こっちも大蛇が頭だけで動くのはまだ納得はいくが、まさかドラミクまで頭だけで動けるとは思わなかったからな。
「さて、クリスタルの壊れた瞬間のリプレイをもう一度見ようと思う。この二人はまだ見てないしね」
スクリーンにさっきの光景が写し出された。
カイトがクリスタルの前の魔物達と遭遇した所。
ドラミクはドラゴンの頭だけで跳ね回り、クリスタルを見つけて向かっている所だ。
ちなみに主人公が登場したのは6話ぶり




