一話 中学生 自転車 整備
出発日は三日後となった。
なぜ、三日後かと言うと・・・自転車があまりにもボロボロだったからである。
中学三年間、油もささず乗りっぱなし、それではどんなに良い自転車でもボロボロになると言うもの。
「父さん、直りそう?」
「まかせろ」
こう言う時の父の姿はとても頼もしい。
新しい自転車を買うよりも直したほうが安く、家に置いておいてもお金がかからず家族で共用出来るとのこと。
自転車の状態は…ひどいものだった。
自分の自転車は普通のママチャリで、悪いところを上げていくと・・・チェーンのオイル切れ、タイヤ交換、ブレーキワイヤーの伸び、ブレーキパッドの減り・・・あげたらキリがなかった。
「まず、タイヤを交換しよう」
父の一言でタイヤ交換から始まった。
タイヤを外し、チューブと無視ゴムを同時に交換する、三年間一度もパンクしていないなのでチューブ自体に傷はないが念のため交換することに。
チェーンとギヤも交換し、オイルをしっかりと塗布、前後ブレーキワイヤーを交換、ブレーキパッドも交換、ほとんどの部品をこうかんした。
自転車自体が普通のママチャリだったので近所のホームセンターで部品は全て揃えることがでかた。
こうして、丸一日を費やして自転車の整備が終わったのだった。