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人は託す
なぜ、人は思いを募らせるのか?色々なしがらみの中で自分には出来ないことを誰かに受け継いでもらい、思いを託す。思いは重い。辛く、苦しいものだ。自分が前に進んだその先が見えなかったから、見たくなる。だから託す。炎のような意志を、まだか弱い火種に放り込む。自分の見込んだ人へと。その火に飲まれず、糧にし、強く大きい大火へと昇華して、また、継ぎ手へと託す。
延々と続く歴史は大きく、禍々しく、手と手を繋ぐ足下でお互い蹴りあっていて、笑顔を絶やさずに。自分の思いを託すために。それだけのために。美しい愚かさを尊重して、継ぎ手達は託された猛火を使い、互いを喰い合う。
話の種が尽きました。出来たらまた書きます。