徒然なるままに
小さな生活圏で身に付けた小さな社会性。得難いものだとは思わないが、何故か虚しさを覚える。でも明日には忘れているだろう。このモヤモヤした気持ちも。
「考えるとバカになるね」
「いつも終着点は同じさ」
「同じ頭で考えるからさ」
「眠りの前の準備体操だよ」
「余程この世が怨めしい」
「ただ悲しいだけだよ」
「いつかボクなも救いがあるかな?」
「無いよ。ボクにも無かったんだから」
「楽しみだね。目隠しして踊るんだ」
「誰と?どうして?」
「怖くないように、見えないように、嵐に身を任せましょうよ」
「禁断症状が出てしまうよ、ただ認識するのが恐ろしいだけなんだ」
「いつもの丁寧な君は何処へ?」
「常識と言うものが足りないんじゃないの?」
「足りないんじゃなくて、見えてないだけなんだよ」
「いつか後悔するよ。そんな生き方」
「とっくのとうに過ぎた場所だよ」
「見えただの見えないだの、煩わしだけだ」
「君がボクでボクは君、それで良いじゃあないかい?おあいこ様だよ」
「爛れた獣の言うことは信じないんだ。君はボクだがボクは君ではない」
「自己愛ここに極まりだねぇ。気色が悪い」
「言わせておけば、左と右でなければぶちのめしているところだ」
「悲しいかな、ボクたちは一対だから、離れられないよ」
「凍りついた心すらも君には熱すぎる」
「何もそこまで...」
「明日起きたら忘れてることだ、他意はない」
「死にかけが鬱陶しいな」
「泥沼に足が入ってしまったな」
「もうおしまいだ」
「もうおわりだね」
「お休みなさい、お元気で」
「今までありがとう、お休みなさい」
縛られずに生きるのは難しい事だね。
でも、明日のボクは君を忘れてしまうんだろう?
夢現の問答は君を理解するための試金石だ。
どうなったか分からないけれど、清々しいのなら悪い事では無かったんだろう。
いつか夢の世界から脱け出せなくなっても変わらず生き続けるから、大丈夫だよ。




