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Presence〜存在(もの)〜  作者: 白銀 桜
3/3

第一話:クリサンセマム


これは 僕の、俺の大切な大切な記憶…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

龍夜side


何が起こったのかわからなかった。


ただ、いつも通り学校に行って、授業受けて、友達とバカやって…


本当にいつも通りの一日だったはずなのに……


キキーーッ!!

バンッッ!


「キャーーッ!!」

「誰か、救急車を!! 早く!」


つんざく悲鳴が頭に響き、思わず顔をしかめた


切羽詰まった声が聞こえる


痛い


あつい


苦しい


心臓がドクドクと激しく動いてる

気持ち悪い気分が悪い…


「龍夜?! しっかりしろ!おい!?」


秋斗あきと…?何泣いてんだよ、お前らしくねぇ…


「いくなよ!なぁ…いかないでくれ…!!」


あぁ…視界が歪む……

死ぬのかな…俺……


あーぁ、まだやり残したことたくさんあったのに…


ごめんな、秋斗…

俺、もう限界みたいだ…


「あき…と……。ごめ…な……ありがと………」


頬に温かいものが伝った気がした…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


で…………………………



何処だここはぁぁぁあああ?!


なんか真っ暗なんだけど??!!


てゆうか、俺死んだはずじゃ…


でも、ここ…温かい…


何かに包まれてるような感覚…とても居心地が良い…


て、和んでる場合じゃなかった…!!


マジでなんなんだよ!?


俺が一人慌てふためいていると…


ドンッ!


という突然の衝撃があった…


そして、強く押し出されるような感覚に俺は意識を失った………………


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おぎゃぁあ!…

おぎゃぁあ!!……


元気な赤ん坊の声が部屋に響く…


「おめでとうございます、桜庭さん!

元気な双子の赤ちゃんですよ!」


桜庭さん、と呼ばれた女性は涙を流し笑って言った…


「うま…れ…て…くれて…あり…がと…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「Precens〜存在もの〜」

第一話:クリサンセマム


花言葉:誠実、輪廻転生

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