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詩集をチクチク刺繍する

深夜のグラスにオレンジソーダ

作者: わだか

自動販売機130円 缶入りあまぁいオレンジソーダを

グラスに注いで 一日のおわり

一息ついた ちょっとだけ、ぜいたく気分


ひんやり炭酸くちいっぱい

ブドウ糖、つかれた体に沁み渡る


ふとりますなあ まあいっか

いまは午前2時 わたしだけの部屋

だれがみているわけでもないし


一生懸命働いて 終電がえりのわたしです

いたわるのは、やはり

わたしであろうと思いますゆえ


きょうもいちにち、生きのびましたから


いっきには飲めない炭酸水を

ちびちび口に含ませる


パステルカラーのオレンジのなか

グラス底から ぐらぐら炭酸立ちのぼるのが

うえへ、うえへとかけあがるさまが

生きてるみたいだ……思うと心にグッときて


なんだか、意味もわからずつぶやいていた。


なあタンサンや、

おまえもいっしょうけんめい

みじかきいのちをかけておりますのかな

不遜ながらわたしも 同士でございますので

タンサン、あなたを応援しております



  ゆめみがちだね 午前二時は

   ベッドに腰掛けたわたしと

 いちにちのおわりでできている

最近の帰りが終電。


追記: pixivに絵文でupしました^ ^

http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=41964773

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― 新着の感想 ―
[一言] お邪魔します。 現実の所作がありありと随所に……。 そして、不思議な詞の組み合わせの妙技。 ああ、わだかさんの”領域”だと、納得。 生きている実感と、生活を繰り返す実録。 そのワン・カッ…
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