ライカの日常
現在日本は人間の本来の秘めていた能力【PSI】(サイ)を覚醒させる装置を用いて国民を強力な兵士へする計画が進められている
実際外国から攻められてもその武力に屈しない力を持たせる、というだけで駒として戦わせようとはしていない
だが急に力をてにいれた国民は調子にのりだし各地で強盗、暴行、恐喝などの事件が急激に増えて治安が悪くなってしまった
そこでエリアをひとつにまとめ上げそのエリアの領主を国王にしようとか適当なことをいい始めた
おかげでエリア同士では抗争が絶え間無く続いている
まぁ抗争といっても一般人に害がないようにバリアをはって戦っており相手を殺す事は禁じられている
格闘技みたいなものだと思ってくれればいい
まぁ俺は戦闘科ではないのでどうでもいいが…
東京都中央エリアB
自然の緑とコンクリートのビルが入り交じるこのエリア
他のエリアからの戦闘はほとんどなく戦いを嫌う派エリアの中では有名な方で戦おうと思えば好戦的エリア「マド・グニルAエリア」にも引けをとらない
このエリアに俺の住んでいる家はある
緑にかこまれてる中でひとつのタワーが堂々とそびえ立っている63階建てのタワーの162号室が俺の家だ
あんまり家にはいないけどね
自己紹介が遅れた
俺の名前は荒山 ライカ
中央エリアB高校1年
普通科
PSIは一応あるけど…まぁあんまり使わない
恋愛経験なし
ちょっと前の話
現在午前5時45分
俺は朝飯を食っている
まぁ普通学校遠い訳じゃなきゃこんなに早く起きて朝飯食う奴なんて少ないだろう
理由としては俺の家がすこし複雑?な関係で今の母親(仮)と妹二人(仮)とは血が繋がってない
母親が死んで父親が再婚したんだ
別に死んだ母親がどうとか再婚なんて許さねぇとかはいう気はない親父の人生だしな
母親(仮)からは「今日からあなたはうちの息子だから、あなたがなんと思おうと私の息子ね?」
などと言われたが「すみません、まだ結子さんを母親と思うことができません」といっておいた
妹二人(仮)とあったときに二人が俺を見て戸惑ってたので
「別に親が再婚しても俺のことは他人とみていいよ?話かけなくてもいいから」
ともいっておいた
っは俺って最低…
他人としてこの家族が無視してくれればまだ楽だったかもしれない
でもいい人達でどうしょうもない俺を家族と受け入れてくれてるみたいでちょっと辛い
だから俺は他人のような素振りを見せてなるべく家族に会わないようにするためにバイトを週6でいれて部活をやっている
朝飯は今日のように早く食べて帰ってきたら飯食って風呂はいって速攻寝る
これならほとんどの家族とはちあわない
はずだった…
ボーとパンを加えてテレビのニュースを眺めてると
ガチャリ
ドアが開く音が聞こえた
驚いたように振り向くと
目を擦りながら歩いてくる妹マイがいた
やばい!今週は誰にも会わなかったのに!なんでこんな時間に起きてるんだ!
「おはようお兄」
まだ眠そうに目を擦りながらあくびをしている
「お…おはようございますマイさん」
おい俺ちょっとテンパりすぎて年下に敬語しゃべってる
パンを口に押し込みミルクで流し込んで急いで食器を片付けて逃げるように玄関へ向かうと
「いってらっしゃい」
ニッコリとさわやかな笑顔で言われてしまった
「いってきます」
ぎこちない笑顔で返すと家を飛び出した
辛い朝だった
マウンテンバイクにまたがって走り出す
学校までまだまだ時間があるので俺はいつものように近くの空中サイクリングコースをサイクリングしている
空の道を気持ちよく駆け抜けていると自分の気持ちをリセットできる気がする
すこしでも仲良くなんてしちゃいけないんだ…俺は危ないから
はぁ…ため息をつきながらただひたすら走る
夢中になって走っているともう高校に行く時間なのでサイクリングコースから降りて高校へ向かう
中央エリアB高校前
一見どこかの城のような外見のどっかのゲームから出てきたような学校
このエリアには高校がひとつのしかないのでこのようなサイズになるんだろう
でそんな魔王城にはいる勇者の気分になれたところで後ろから飛び蹴りが飛んできた
5mほどぶっ飛び自転車が舞う
腰を押さえながら立ち上がり振り向く
そこにはドヤ顔の黒いショートヘアーで猫のようなつり目の貧乳幼馴染み「赤坂ナナ」がいた
「ナァーーーナァアアアアアアアア!!」
瞬時にナナの後ろに回り込みヘッドロックをする
「ごめんなさい!ギブギブ」
バンバンと腕を叩きもがき苦しむ幼馴染みをはなす
「痛たた、ひどいな君ーかわいい幼馴染みに行きなりヘッドロックなんて」
「自分でかわいいっていって恥ずかしくないですか?そしていきなり飛び蹴りかます君に言われたくない」
嫌みのようにいうとすねたように
「じゃあ君は僕がかわいくないっていうのか?」
「うんすぐに暴力する幼馴染みがかわいいわけないよ?」
「わーんライカ君がいじめるー」
「はいはい行くぞ」
俺達は教室に向かった
今日も平和に一日が終わると思っていた
メリーさんに会うまでは
そして今に至る
俺は目が覚めると白い部屋にいた