プロローグ
~プロローグ~
2025年 世界では第三次世界大戦が始まろうとしている・・・・
2015年 国連の会議で核保有国は全ての核兵器を廃止する事が決まり、世界から核の脅威は無くなった。
そして世界から戦争を無くす為の組織、世界連盟が設立された。世界連盟への参加は全ての国が承諾し、世界連盟の働きもあり徐々に戦争、紛争は終結を迎えていき世界から戦争が無くなると誰もが信じていた。
しかし、平穏は長くは続かなかった。2023年に北朝鮮が核ミサイルを製造している事が北朝鮮からの亡命者により知らされ発覚した。世界連盟は核ミサイルの製造の中止を求めるが北朝鮮は呼びかけを無視し、世界連盟を脱退した。北朝鮮の核ミサイル製造の事は機密事項にするはずが情報が漏洩し、全世界に知れ渡った。
世界が不安と恐怖に包まれて一年・・・・
2024年 事態は急変した。北朝鮮がロシア、中国
、日本に世界連盟を脱退し、協力するよう要求したのである。当然、各国は協力を反対したが北朝鮮は「協力を拒否すればミサイルでの攻撃を考える」
と発表した。ロシア、中国、日本はすぐに緊急の会議を開き、対策チームを結成してミサイル発射場所を特定しようとしたが一カ月に及ぶ調査は虚しく、
発射場所は特定できず対策チームは解散した。
そして半年に一度行われる世界連盟加盟国代表が集まる会議でロシア、中国は世界連盟を脱退し、北朝鮮に協力することを発表した。一方、日本は協力を拒否し、核攻撃を恐れた日本の首相はアメリカ大統領との会談で完成間近の移動要塞型人工島「インプレイスフォート」をアメリカ領海内に移動させ、そこに国民を避難させる事を決定した。その後、インプレイスフォートは急ピッチで完成され、日本政府はすぐに国民を避難させる為に動き出した。
しかし、日本政府が動き出すのは遅すぎた。国民の避難完了前に北朝鮮は無慈悲にもミサイル攻撃を開始し、日本は国土と国民の20%、首相を失う事となった。後にこの悲劇は「無慈悲なる鉄の雨」と呼ばれるようになった。
そして、現在・・・・2025年、世界は緊迫した状況に置かれている。
北朝鮮、中国、ロシアは正式に同盟を結んだ事を発表し、その名をD.P.P連合と名乗った。世界連盟でも動きがあり、日本は残った国民をインプレイスフォートに移住させ、インプレイスフォートを新日本と発表した。
そして、日本、アメリカ、EUは同盟を結び、J.E.U連盟を設立。二つの連合軍は着々と戦争に備えて準備を進めている。
そう、第三次世界大戦への準備を・・・・