国際防衛軍の劣勢
B地区は濛々と土ぼこりが立ち不気味な光景な場所と成り果てていた。やたらめったらと降り注いでいきた砲撃はいままでのそれと同じであった。
以下はB地区からA地区に送られてきた報告書である。
この報告書の最初の報告は7月12日の午前10時だ。
一〇〇〇 我、砲撃受ける。地下部隊の損害きわめて軽微なるものだが地上部隊は2万人中1万名が戦闘能力を喪失した模様。地上部隊奮闘するも敵に与えた戦果は今現在なし。
一一〇〇 地上部隊の損害はおよそ死者は2000名を超え、4000人が負傷していると認む。
その後も地上の被害報告は増え最終確認が下記のとおりだ。
二二〇〇 敵の砲撃止む。地上部隊の被害確認。死者3000名 負傷者6500名。戦果は偵察機と思わしき機体を3機撃墜したのみ。
7月13日 〇六〇〇 再び砲撃始まる。地上部隊は半地下施設に篭り応戦するも、敵艦からの砲撃のため戦果あがらず。
〇九二〇 敵の攻撃機と思わしき機体強襲。数は300と思われる。地上部隊現在応戦中。
一一〇〇 敵攻撃機撃退するも地上部隊の残存兵力1万となる。敵被害は確認されているだけで93機が破壊されたと認む。現在緊急的に対空砲代用品なるもの作成中。
二〇〇〇 技術部より対空砲なるもの開発できたと報告が来た。地上部隊に可能な限りまわす。
二二三〇 地上部隊8000名の残存兵力しかないとの報告。
7月14日 〇六〇〇 不穏な動き有り。敵歩兵攻撃に備える。
〇七〇五 敵上陸開始。降下につき地上部隊が対空砲射撃始める。敵降下は難航しているが数分後には地上部隊と接触するものと思われる。
〇八〇〇 敵の降下につき地上部隊交戦する。攻撃するも自軍の被害は増加する。
ここで一旦通信が妨害されている。
そのころデビル・マカドニアは派兵について考えていた。デビル・マカドニアは神の人間界占領を阻止しフェバンダーを崩壊させれば講和にもっていけ、フェバンダーには賠償金などがガツガツとれるという考えだった。
デビル・マカドニアは最新鋭の部隊を正式に編成することを求めた。ボンボンコマンドと自軍の戦車部隊を組み合わせたものや、宇宙空間を縦横無尽に駆け回り緊急時すぐに駆けつけれる宇宙船舶を要求した。
さらにフェバンダーを最小限の損害で崩壊させる方法を戦略参謀に考えさせた。
そして参謀達は新兵器を求めた。
それはメンテナンスが楽で機動力と信頼力に長け補給が少なくてす物だ。また高速戦闘用車両なるもの、キャタピラーの動作音を可能な限り小さくしたものが求められた。
高速戦闘車両は民間の自動車工業を稼動させれば可能であり、武器もその基準に合格するようなものが開発されつつあった。キャタピラーの動作音は昔からの問題であった。
新兵器はどうなるのか。B地区の情勢は?
新たな戦いのために新兵器の作成が始まった。人間界はどうなるのか?