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フォチャーストVS神  作者: 賀来麻奥
フェバンダーの崩壊
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突然の病

 「臨時ニュースをお知らせします。臨時ニュースをお知らせします。ダン・マカドニア皇帝様が今日7月11日病のため入院なさいました」この報告はフォチャースト国民に不安を与えた。


「皇帝が倒れた!どうなるのだ?戦争は一体…」「これからどうなるんだ!」国民は動揺を隠せなかった。ダン・マカドニアは肝臓癌だった。

 肝臓というのは一般常識で4分の3までなら切り取りが可能でダン・マカドニア皇帝はさほど大きくなっておらず倒れた原因も実は皇室と廊下の出行きを行ったためだ。廊下は温度が皇室に比べ8度も低く体調を壊すのは当たり前である。


 直るまで指揮を取るのは副皇帝デビザエル・マカドニアだ。デビザエル・マカドニアはダン・マカドニアと比べ徹底攻勢派であり、人命に対しては神経質なほどに考えている。

 また部隊の訓練場所に足を踏み入れたり町を見物するなど軍と国民の実態を知っているものだ。

 唯一の弱点は政治がまるで下手だった。国民の統制などは他で類を見ないほどのすばらしさだが、補給や軍需用品に対して知識は少なく需要物資担当者に聞かねば状況など全く分からないといったものだった。


 7月12日 大至急デビザエル・マカドニアを国民の前に出しアピールをしたメディアの取り組みは功をなして、みごと国民に再び戦意を戻させた。

 勝利続きにもかかわらずこれといって戦争が終わる気配どころか暮らしが少ずつきつくなっているため国民も戦争に疲れ始めていたのである。

 そしてデビザエル・マカドニアを臨時だが一応次の皇帝として第100皇帝とした。そして名前をデビル・マカドニアとして"砕ける前に砕け"と先手必勝の意思を見せフェバンダー軍に断続的に攻撃を続け、早期降伏を約束した。

 


 これに便乗し同盟国のボンボン王国も"フェバンダー殲滅!裏切りを許すな!"と猛烈なアピールを行い戦争に対する協力を一層強めた。


 また同日神が人間界に猛烈な射撃を加えた。中でも通信妨害波はA地区との連絡を妨害し戦況を知ることが出来なくなった。

 現在残っている地区はA、B、E、G地区だ。C地区は持てる限りの兵力を動員しB地区の地上部隊として配備された。全軍は2万足らずであった。しかし数が増えたことに変わりは無く備蓄されていた食糧・弾薬もかなりの量であり、自給戦力が増加した。E地区はボンボンコマンド残存と人間界の機械化軍団で編成された"シファー機械化コマンド"として10個部隊が作成された。シファーはボンボンコマンド残存部隊隊長のサアファードとE地区機械化ゲリラ担当のシーラル大尉の名をあわせたものだ。


 1個軍は人数50人と無音銃を通常装備としER=3という走行がかなり静かで軽快でありながら水上走行も可能な(ただし簡単な装備の装着の必要あり)装甲車12輌だ。見た目は軽トラックの荷台を大型化し手動で出し入れが出来る側面シャッターを持ったものだ。荷台には4人の兵士が乗れる。少々半端なステレス/耐電/耐熱機能を持ち、無音銃(9mm~13ミリ)を2丁装備し対空ロケット簡易発射機1基装備(ロケットは1輌に付き20発)した最大6人乗りの装甲車で外装は内部のバランスを崩さない程度の防御もされていた。


 G地区は比較的狭いが20万の兵士で守りを固めており砂漠と熱帯林が合わさった複雑な場所であった。原始的な武器を使用するのだがそれが高性能だった。スターランスといい先端が最新の科学力を使用しており軟鉄であれば20ミリ程度のものなら貫通できた。またいざとなれば刃の部分を飛ばすことも十分可能で、先端以外は比較的安上がりに出来るため量産性能はよく民間人のほとんどがこれを装備していた。

 

 神は手始めにB地区に執拗な爆撃を続けた。制圧開始日は2日後である。

 


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